日本百名山 ~ BSプレミアム ~ ②
- カテゴリ:レジャー/旅行
- 2021/06/08 00:46:27
こんばんは!8日(火)は北日本から東日本で晴れ間もありますが、
雲の多い天気となるでしょう。午後は所々で雷雨がありそうです。
落雷や突風に注意してください。
西日本は晴れる見込みです。南西諸島は雲が広がりやすく、
一部でにわか雨があるでしょう。
梅雨の晴れ間
青葉香る登山道を行く
世界有数の豪雪の山
胸躍らせ
たおやかな尾根を進む
一面に花々が咲き競う
雪が育むお花畑
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谷川連峰 平標山
〇登山ガイド 飯田千香子さん
登山ガイドの飯田千香子さん、
東京の大学で庭造りを学び、13年前、湯沢に移住。
登山ガイドの傍ら、高山植物の知識を活かしたガーデナーとしても
活躍しています。
*撮影:6月下旬
昨日は日本海側、特に雪が多い所に生息をしている植物の
ウツギという植物についての紹介まででした。
今回は飯田さんの庭造りから始めます。
あ~、確かにウツギって、お庭でもありますね。
<山旅スケッチ> 飯田さんの庭づくり
大学で造園を学んだ飯田さん。
新潟の酒造メーカーの8000平方メートルの庭を
デザインするガーデナーとしても活躍しています。
目指すのは山の麓でも高い山の雰囲気の庭を造り出すこと。
「あのその山の上のお花畑、ニッコウキスゲのお花畑をイメージして、
ここはあのこのシキザキヒメカンゾウを植栽しています」
〇ニッコウキスゲ(黄色いお花)
ニッコウキスゲは標高1500mの高山に咲く百合の仲間。
低い土地では育ちません。
「標高の凄い高い所の高山植物をそのまま山から持ってきて、
こう平地のあの庭に植えても、育たないものが殆どですね」
❝四季咲き❞ヒメカンゾウ
そこでこのニッコウキスゲの代わりに、麓でも育つ同じ百合の仲間の
シキザキヒメカンゾウを植えたんです。
こちらはフウロソウ。
〇フウロソウ(ピンク色のお花)
標高2000mの高山で咲く人気のハクサンフウロをイメージして植えました。
〇トラノオ(白いお花)
オカトラノオは標高1000m前後で見られる花。
トラノオが似ている為選びました。
〇チョウセンヨメナ(紫色のお花)
さらにノコンギクにそっくりなチョウセンヨメナなど
高山で育つ様々な草花をイメージして庭が造られています。
さらに山の環境に近づける為の工夫も。
「草取ったものを、え~とこう山にして貯めてまして、
でこのままちょっとたまにこうやって引っ繰り返してあげると、
徐々にこう草の堆肥が出来てくるので」
前の年、雑草として刈り取った草を、翌年、堆肥として使っています。
化学肥料を使わずに山と同じような自然の環境で育てたい。
そんな思いが飯田さんの庭造りには込められています。
標高1400m、また森を抜けた、肌に触れる風が気持ちいい。
「は~い、また稜線出てきまして~、正面に今丸~く山見えていますけども、
あのピークが一個目のピークの松手山になりま~す。
あともうひと登りですね~」
〇松手山
松手山まであと、標高差200m、随分登ってきた。
「ここまで来るとだいぶ眺望がですねぇ、良くなってきまして~、
え~、あちら正面に見えてますのが苗場のスキー場ですねぇ」
わぁ~、ここから苗場のゲレンデが良く見える。
「で、その右側ですね、二百名山の佐武流山(さぶるやま)があります」
〇佐武流山(2192m)
2000m級の山が目の高さに。
松手山への最後の急登、さぁもうひと踏ん張りだ~。
「息を整えながらゆっくり登って行きま~す」
は~い、焦らないでマイペースで。
「あっ、右側の木、見てみてくださ~い。
おっきい木ですね~、これはダケカンバですね~」
〇ダケカンバ
下で見たのと違ってゴツゴツ凄い形。
「春、雪が融ける時の、え~、力に押されて、
こうぐうっと曲がってしまうんですけども、
このダケカンバの木はそれにも負けずに成長していける」
水分を含んで重くなった雪が気を捻じ曲げてしまうんだ~。
懸命に生きる姿、逞しい。
ブナの森の中、急な傾斜をゆっくりと登ります。
ここが踏ん張りどころ。
「明るい稜線に出てきたら、両脇に綺麗なお花沢山出てきました~。
これはハクサンシャクナゲというお花ですね~」
わぁ~綺麗、陽の光が似合うお花だな~。
今回はこの辺りで終了と致します。
次回はこのハクサンシャクナゲについての紹介から始めます。
どうもお疲れ様です。
この暑さの中で毎日草取りをですか、それは泣きたい程ですよね。
どうぞ怪我無く、ご体調にお気をつけてお過ごしくださいませ。