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五飯田八宝菜の語学学習日記


1094番:仏教セミナー(1)

  仏教セミナー(1)

『ブッダのことば』第一章「蛇の草」を開きましょう.

1.蛇の毒が(身体のすみずみに)ひろがるのを薬で制する
 ように、怒りが起こったのを制する修行者(比丘)は、
 この世とかの世をともに捨て去る.——蛇が脱皮して旧い
 皮を捨て去るようなものである.
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 さて、テキストですが、やはり古いインドの口承
で伝えられてきた偈頌がマガタ語からパーリ語に訳されるときに
どこかで間違って伝えられてきたのでしょう.今、この詩と言うか
教えを、意味が通るように訳し直しますと、

『「この世とかの世を捨てる」という薬で起こった怒りを制する
 ことこそ、修行者(比丘)のやりかたである.    
 人の怒りは実にその人の幸福を殺してしまう.
 蛇が毒で人そのものを殺してしまうように.
 さあ、修行僧よ、怒りを脱皮するがよい.』

こういうことなら、意味も通るし、理解もできます.

おそらく、2500年前にはこういう教えだったのではないかと
想像いたします.

「死んだら極楽に行ける」と言って、死後に幸福を託す人も
たいへん気の毒だということも、同時に諫めている教えです.
「この世とかの世」両方捨てる、ということは、今を犠牲にした
生き方はいたしません.という感じかなと思います.


この世とかの世を捨てたら、どうかるか?
——はい、植物人間になります.

一見、とんでもない教えのようですが、実はこれが、
すべての苦しみから解放される方法かもしれないのです。

つづきはまた今度
ではさいなら
ゴタぴょん




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