1071番:スガンさんの山羊(26)
- カテゴリ:日記
- 2021/05/27 08:55:29
【26】
La chèvre blanche, à moitié soûle, se vautrait là-dedans
les jambes en l'air et roulait le long des talus, pêle-mêle
avec les feuilles tombées et les châtaignes...Puis, tout à
coup, elle se redressait d'un bond sur ses pattes. Hop !
——訳——
白い牝山羊は半ば酔って、その中で仰向けになって
寝ころび、落ち葉と栗にまみれて、坂を転げ落ちていっ
たりしていました....それから突然、山羊はひと跳ねで、
立ち上がったりしていた.
《語句》
à moitié なかば、ほとんど
fruit à moitié pourri / 半分腐った果物
soûl(e) (形) (人が) 酔った
soûler [スレ](他) (人を) 酔わせる
se vautrait (半過去) <vautrer(se) (獣が泥の中を) ころげまわる
(人がベッド、長椅子などに) 寝転がる
les jambes en l'air 逆さまに
tomber les jambes en l'air 真っ逆さまに落ちる(足を上にして)
本文でles jambes en l'air を「仰向けになって」と訳しましたが、
「仰向けになって」というのは普通は sur le dos です.
se coucher sur le dot / 仰向けに寝る
talus [タリュ](m) ①土手、② (急)斜面
le long de ~ ~に沿って
roulait (半過去) 転がり落ちたりしていた(反復)
<rouler (自) 転がる、転がり落ちる
elle roulait. / 彼女は転がり落ちたりしていた.(繰り返していた)
elle a roulé / .彼女は転がり落ちた.(1回落ちてそれきり)
pêle-mêle (副) ごちゃごちゃに、乱雑に
châtaigne (f) 栗(の実)
patte (f) 動物の脚
se redressait <se redresser 身を起こす、姿勢を正す
bond (m) 跳ぶこと、
d'un bond 一跳びで
hop (間) そら、それ
≪ひとこと≫
「半ば酔って」に対応する本文が「à moitié soûle」だったので
「à moitié soûlée」じゃないのかと思い辞書で確かめたところ
ちゃんと形容詞soûl(e)が載っていたので、やっと安心しました.
印刷ミスでも写し間違いでもなかった! では仏作文の試験で
彼女は半ば酔ってベッドに寝転がっていた.という問題が出たら
どっちで書いてもいいのか? ——いいと思います.
Elle, à moitié soûle, se vautrait dans son lit.
Elle, à moitié soûlée, se vautrait dans son lit.
でも実際に私がそういう問題に出会ったらse vautrait は思い浮か
ばなくて se couchait を使っていると思います.