Nicotto Town


五飯田八宝菜の語学学習日記


1070番:仏作文(38の下)と(38の補遺)

38の下につづく

問題B
1.  アメリカを真似て作られた戦後の教育制度には、改良
 すべき点が多々あるように思われる.

単語チェック:
真似る: imiter qn, qc  
          copier (les façon de parler de qn)
戦後: après-guerre
教育制度: (36で既習) systèm scolaire (m),  systèm éducatif
le systèm d'enseignement (問題Bの正解文で使われた教育制度)  
改良する: rendre  meilleur(e),  améliorer,
思われる: sembler
 

ゴタ生徒の答案:
Il me semble qu'il y a beaucoup les points à rendre meilleur
au system d'enseignement d'après-guerre qu'on a fait imité d' Amerique.


正解は:
Il me semble qu'ii y a beaucoup de points à améliorer dans le système
d'enseignement d'après guerre qui a pris modèle sur celui des Etats-Unis.

     ≪感想≫
実は作文しているうち、だんだん、自分で何を書いているのか
わけが分からなくなって来たのであります.
今、正解文を見て、少し、わけが見えてきた、というそういう感じ
です.
   まず、「beaucoup de + 無冠詞名詞」
この語法を知っておかないと、beaucoup les points というへまをや
ってしまう.(減点1点)
次にこの問題の「売り」がpoints のあとの連結.いわ
ゆるコローケーション.deか à か、はたまた sur か dans かen か、さて.
その次の動詞はrendre meilleur でも améliorer でも、どちらでもいいと
思います.perfectionner も rénover もOKだと思います.でも調べた
辞書、3冊とも共通して出ていた単語はaméliorer でした.
「改良する」という一般的単語が améliorer というわけですね.
 
「教育制度には」ここの「~には」には正解文ではdans を使っています.
ゴタ生徒は à にしていました.減点3点
 
「アメリカを真似て」の「~を真似て」は正解文では
pris modèle sur ~   つまり、prendre modèle sur qn ~を手本とする
という熟語を使っています.

その「~を真似て」のあとですが、ゴタ生徒は直接、Amerique を
持ってきましたが、正解文は、 celui  とクッション(衝撃吸収剤)
をおいています.英語でも比較級などでよくthat of を使いますよね.
His book collection is much wider than that of Mary. みたいな文でネ.
.日本が真似たのは、アメリカではなく、アメリカの教育制度なのでした.
(減点2点)
最後に on a fait imité d' Amerique 自分で書いておきながら、なんで
こんな文を作ったのか、信じられません.そもそもimiter は模倣する
なので「手本とする」に当たる言葉をもっと丹念にチェックすべきで
した.(減点3点)
                          (自己採点1点/10点中)

 
問題B
2.日本においては知識欲(知りたいという欲望 avidité)は非常に
 一般的である.外国人は学生たちが大勢本屋で立ち読みしていて、
 しかも本屋の主人がそれを咎めもせずに看過しているのを見て驚
 かされるのである.


ゴタ生徒の答案:
Au  japon, l'avidité à connaissance est très common.  
Des étrangers s'étonnent de voir etudiants lisent livres
dans le librairie, en plus le propriétaire passer sur cela
sans reproche.


正解は:
Au Japon l'avidité de savoir est très générale.  Les
étrangers sont étonnés de voir dans les librairies les
étudiants qui lisent debout les ouvrages exposés et
que le propriétaire de la boutique tolère sans protester.

        
        ≪感想≫
avidité を辞書で引いてみた.用例には avidité pour l'argent
で 「激しい金銭欲」と載っていました.だったら知識欲
はavidité pour connaissance とすればよかったか?しかし
正解文ではもっと単純にl'avidité de savoir  である.このまま
覚えておこうと思います.「外国人」には定冠詞がつくという
ことを初めて知りました.
「驚かされる」は文字通り受け身での表現だったようです.
まあ、代名動詞でもいいことにしましょう.  

dans les librairies を添えて状況説明する方が、間違いなく伝わる
と思います.さすが、正解文!
voir を知覚動詞の構文で書きましたが、ここは正解文のように
関係代名詞で説明する方が、誤解されにくいような気がします.

「立ち読み」を lisent debout  とされていました.ほう、
なるほど.フランス語にも、「立ち読み」を言う言葉が出来る
んだと感心しております.
ouvrages exposés 「商品陳列された書物」としておけば
罪悪感が出てとてもいいと思います.単にlivres 「本」とすれば
lire 「読む」と相性がいいので、「当然でしょ」となってしまい
ますから. この問題B2は、ゴタ生徒には、難しすぎました.
完敗.自己採点、努力賞1点(10点満点中)


                 《語句》
avidité (f) 渇望、貪欲




仏作文(38)の補遺

                【単語の勉強】
◇ librairie とmaison d'édition :  いずれも日本語の「本屋」にあたりま
すが、librairie(f) の方は実際に本を店頭に並べて売っている店のこと
であり、maison d'édition は「出版社」にあたります. また出版社は
éditeur(trice) で、英語のéditor とは異なりますから、注意してください.
librairie は原則として marchand(e) de livres ですが、maison d'édition の
代わりにも用いられます.





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