Nicotto Town


五飯田八宝菜の語学学習日記


1064番:星の王子様(12)(学習9回目)


星の王子さま(12)


これをどう読めばいいのか.バラが何を意味し、誰をモデルに
しているのか.—— (つづく)
バラが何を意味し、誰をモデルにしているのか——.

  南米でサンテグジュペリが見初めて結婚した妻の
コンスエロは、赤いバラのモデルは自分だと言い張った.
  夫はニューヨークで「星の王子さま」を書き終え、
ウランスを占領したドイツ軍と戦うため北アフリカに
出発する直前、「『いいかい、バラは君なんだ』と言っ
てくれた」と述べ、自ら回想録『バラの回想』(翻訳
は平成12年、文芸春秋刊)を書いた.
  それでも、夫婦仲の悪いことは有名で、コンスエロ
の言うことを信じる人は多くはなかった.(つづく)



(星の王子さま購読9回目)

お詫びがあります。
「購読3回目以降、ずっとgrandes personnes を大人の女性
だとして、訳してきましたが、男女を含む大人一般のこと
でした.誤訳でご迷惑をおかけして、すみませんでした. 


               【9】
Mais toujours elle me répondait :
         " C'est un chapeau. "
Alors je ne lui parlais ni de serpents boas, ni de
forêts vierges, ni d'étoiles. Je me mettais*  à sa
portée.


           –––––訳——
でも相変わらず、その大人はこう答えていたのです;
    「帽子ですね.」
それで私はその大人にはヘビの話も、原生林の話も、
星の話もしませんでした.私は大人にわかる話に自分
を合わせました.



              《語句》      
portée (f) ① 射程(距離)、届く範囲
    canon à longue portée  長距離砲
    ② 理解の及ぶ範囲、 知的能力
  ③ 有効範囲、影響力
  à (la) portée de ~ ~の手の届くところに
  ~に理解できる
   question à la portée de tous / 誰にでもわかる問題
je me mettais* à sa portée  私は大人が理解できるところ
に自分を置いた  → 私は大人たちの考えに合わせた.
 se mettre (ある場所、状態に)身を置く 


星の王子さま

前回のお詫び
 ni de forêts vierges 「原生林の話も」が抜けてい
ました.  すみませんでした.
下記の通り加筆訂正しましおた。

      

      【9】
Mais toujours elle me répondait :
         " C'est un chapeau. "
Alors je ne lui parlais ni de serpents boas, ni de
forêts vierges, ni d'étoiles. Je me mettais  à sa
portée.


           –––––訳——
でも相変わらず、その大人はこう答えていたのです;
    「帽子ですね.」
それで私はその大人にはヘビの話も、原生林の話も、
星の話もしませんでした.私は大人にわかる話に自分
を合わせました.





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