1064番:星の王子様(12)(学習9回目)
- カテゴリ:日記
- 2021/05/24 09:02:37
星の王子さま(12)
これをどう読めばいいのか.バラが何を意味し、誰をモデルに
しているのか.—— (つづく)
バラが何を意味し、誰をモデルにしているのか——.
南米でサンテグジュペリが見初めて結婚した妻の
コンスエロは、赤いバラのモデルは自分だと言い張った.
夫はニューヨークで「星の王子さま」を書き終え、
ウランスを占領したドイツ軍と戦うため北アフリカに
出発する直前、「『いいかい、バラは君なんだ』と言っ
てくれた」と述べ、自ら回想録『バラの回想』(翻訳
は平成12年、文芸春秋刊)を書いた.
それでも、夫婦仲の悪いことは有名で、コンスエロ
の言うことを信じる人は多くはなかった.(つづく)
(星の王子さま購読9回目)
お詫びがあります。
「購読3回目以降、ずっとgrandes personnes を大人の女性
だとして、訳してきましたが、男女を含む大人一般のこと
でした.誤訳でご迷惑をおかけして、すみませんでした.
【9】
Mais toujours elle me répondait :
" C'est un chapeau. "
Alors je ne lui parlais ni de serpents boas, ni de
forêts vierges, ni d'étoiles. Je me mettais* à sa
portée.
–––––訳——
でも相変わらず、その大人はこう答えていたのです;
「帽子ですね.」
それで私はその大人にはヘビの話も、原生林の話も、
星の話もしませんでした.私は大人にわかる話に自分
を合わせました.
《語句》
portée (f) ① 射程(距離)、届く範囲
canon à longue portée 長距離砲
② 理解の及ぶ範囲、 知的能力
③ 有効範囲、影響力
à (la) portée de ~ ~の手の届くところに
~に理解できる
question à la portée de tous / 誰にでもわかる問題
je me mettais* à sa portée 私は大人が理解できるところ
に自分を置いた → 私は大人たちの考えに合わせた.
se mettre (ある場所、状態に)身を置く
星の王子さま
前回のお詫び
ni de forêts vierges 「原生林の話も」が抜けてい
ました. すみませんでした.
下記の通り加筆訂正しましおた。
" C'est un chapeau. "
Alors je ne lui parlais ni de serpents boas, ni de
forêts vierges, ni d'étoiles. Je me mettais à sa
portée.
–––––訳——
でも相変わらず、その大人はこう答えていたのです;
「帽子ですね.」
それで私はその大人にはヘビの話も、原生林の話も、
星の話もしませんでした.私は大人にわかる話に自分
を合わせました.