【第1話】天使坂のソロキャン
- カテゴリ:自作小説
- 2021/04/27 21:20:55
しっかし…ポンコツだな…
曇り空の高速道路、さっきまで雨が降ってたんだけど、正午を過ぎたころから小雨も上がって。
長い上り坂、アクセルベタ踏みしても俺の車は70kmくらいしかスピードが出ない。
仕方ないので急ぐのはやめて、アクセルを半分戻し、クラクションやらパッシングやら仕掛けてくるデカいア〇ファード軍団を追い越し車線から抜かせていって。
春の風は結構きつく、フロントガラスに叩きつけて来るんだ。
「まぁ、のんびり行こう… キャンプ場は逃げないし」
自分に言い聞かせて、ドリンクホルダーに差し入れたウーロン茶ペットを手にしてひと口飲んで。
カーオーディオはラジオしかない。某公共放送しか入感しない田舎だもんな。
でもアナウンサーの声は耳に優しく流れてくるんだよね。その柔らかさが好きだって…カーオーディオがない車に乗ってる強がりだなんて言わないでくれ(笑)
俺は天塚蕃、今年大学に入学した1年生の18歳。
大学に合格した後、即合宿免許で自動車免許をゲットした。
乗ってる車は、オヤジの仕事で使ってた、もう20万キロも走ってる軽ハコバンだ。
新しい車を買替えるっていうので、頼み込んで俺が引き継いだ、ホンダのアクティだ。
一週間前に免許証貰ってきて、即計画したのが隣の県のキャンプ場なんだよね。
高校時代、受験勉強に明け暮れて、振り返れば3年間遊んだことが全くなかったんだよ。
友達もあんまりいないし、もちろん彼女なんて「彼女?何それ?おいしいの?」状態であったことは内緒だ(笑)
大学に合格して、入学式までの3週間、何をしようかって考えてた時に、テレビで「キャンプ特集」番組をやっていた。
出演してた人たちは、それぞれでっかい車でキャンプ荷物を運べる割とリッチ感じだったんだけど。そこで作ってるキャンプ飯が旨そうでさ。それに惹かれちゃったんだよね。てな感じで動機は極めて単純さ。
高速を降りて、そこから目指すキャンプ場はすぐだ。テレビで特集やってたから、そのキャンプ場はそこそこ混んでるだろうなって思ってたんだけど、平日なのか、朝から天気がいまいちだったためか、案外キャンパーは少なかったな。
チェックインを済ませ、俺は車をテントサイトまで走らせる。
とはいってもテントは持ってないんで…仕方ないから車中泊になっちゃうのかなって。
芝生のテントサイトは俺の小さな軽自動車には不釣り合いなくらい広かった。
車を止めて、荷物を下ろす。
テーブルもないんで、段ボールを組み立ててテーブル替わり。
夕食は自宅近くのスーパーで買った焼き鳥セットだ。半額で500円ってリーズナブルすぎるだろ(笑)
まだお日様は、その残照を残してる。
俺は炭に火を点け、BQコンロに網を載せた、その時だった。
「わわわわっ!ごめーん!」
俺のコンロに、飛び込むように倒れかけてきた人がいたのさ。
(続く
初めから読み返しに来たヨ
どこまで読んだら元気に戻って来るかな♡♡
競争だ!
コメさんきゅです!
今回は以前の3部作からだいぶ趣向を変えてますよね(笑)
ソロキャンプなんだね。
えっ?イキナリ危ない出逢い?ww
コメさんきゅです!
フィクションかノンフィクションかってのは…ご想像にお任せです^^;
@メイサさん
コメさんきゅです!
歌の歌詞って…(≧▽≦) ありがとうございます。
ちょっと頑張って書き続けてみますね。
@蓮さん
コメさんきゅです!
まあのんびりとお楽しみくだされば嬉しいです。
@ゆみさん
コメさんきゅです!
実話かどうかは謎です(笑)
まあどちらにしても楽しんでいただければ嬉しいです。
@いちごさん
コメさんきゅです!
続き楽しみにしてくださいw ストーリーを妄想…いや構想ちうですw
@sanngoさん
コメさんきゅです!
キャンプは楽しいですよ!ぜひ試してみてください♪
@理佐
コメさんきゅです!
情景が絵になるって、褒めていただいて嬉しいです!
「しゅき」の続きは… いつになるんだろうか(笑)
なんか新しい感じの書き方だし、臨場感があって好き♡♡
情景が絵になるの♪
それとも『しゅき!』の流れの果て?
天塚蕃くん!
はやく続きを書くのですw
続きも楽しみに待ってま~す
続きを楽しみにしております(◍•ᴗ•◍)
続きが気になりますね(*^-^*)
ソロキャンプの始まりですねw
読んでいてワクワクしてきました~(*‘∀‘)
コンロが、気になるよ~~~~続きが、楽しみ(⌒▽⌒)アハハ!