Nicotto Town


のほほん日記


子を思う母の歌がこう解釈される時代なのか…


かあさんの歌。

お母さんが離れて住む子供のために夜なべをして手袋を編んで送ってくれることでお馴染みの歌ですね。

これを現代ではこう解釈する方が居るようです。

モラハラ、パワハラ。
母親はこうあるべきという押し付け。

これ見て悲しくなったわ。

自分が手芸が好きだから余計にそう思うのかもしれないけれど、手作りするのって送る人に対しての愛情がなきゃできないのよ(売り物はまた別のはなしになるけどね)

この母親は、誰かに手袋を編めと命令されているのでしょうか。
手袋を編んで子供に送らなければなにか不利に(暴力だったり、悪評がたつだったり)なるようなことが起こるのでしょうか。
母親なんだからやって当然という義務感で編んでいるのでしょうか。

歌を聞いて私が感じるのは、変わらぬ親の愛情。そして親を思う子の感謝の気持ちです。

母親から届いた小包に手編みの手袋が入っていた。
手袋からは懐かしい囲炉裏のにおいがしたことから、これは母親が編んでくれた物だろうと考える。
きっと自分が寒い思いをしないようにと、編んでくれたんだろうな…
そういえば、母親は毎日糸をつむいでいたな。一日中ずっと紡いでいたな。
父親も夜遅くまで土間で藁を打っていたっけ…懐かしいな。
手紙にはぶっきらぼうな文字で「お前も頑張れよ」と一言つづられていた。
父親が書いたものだろうか。
故郷の冬は静かで寂しいから、せめてラジオのひとつも聞かせてあげたいな。

そんな感じの歌にしか聞こえないんだよ。
裕福ではないけれど、愛情をたっぷり掛けてくれる母親。
ぶっきらぼうな優しさをもつ父親。
稲賀暮らしを懐かしみつつも、せめて夜のさみしさを紛らわせてあげられるものの一つでも送ってあげられたらなと考えている子供。

この歌を作った方は、自分の思い出を歌にしたと聞いています。
母親はこうあるべき。
なんて一言も言っていないのにね…

世知辛い世の中になったもんだな。


ちなみに、実家の祖父母は、祖母は縫い物は得意ですが編み物はまったくせず、祖父は編み物が上手でした。
父母は、母は縫い物も編み物も得意で、父は縫い物はそこそこで編み物は上手な家庭で育っていますので、この歌のとおりの家庭ではないということだけ追記しておきます。
漁師は編み物上手が多いんですよ。
母親はこうあるべき、父親はこうあるべきというのは、時代、背景によってそれぞれ違います。
ヤイヤイ言うのは無粋だと考えております。
他所は他所!家は家!!
わざわざ他所のご家庭の事情を貶さずとも良いんじゃないかな?




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