渋澤翁と林檎姫
- カテゴリ:日記
- 2021/03/07 08:31:39
澁澤栄一の「論語と算盤」にインスパイアされた
椎名林檎(with 宇多田ヒカル)の「浪漫と算盤」。
青空文庫で「論語と算盤」が読めないかと思ったらそもそもリストになかった。。。
が、
「浪漫と算盤」はいつでも聴ける。
詩・メロディ・アレンジ・演奏・歌声・MVのどれをとっても最高の出来栄え。
特に、この楽曲にこの映像を嵌め込んだ
映像ディレクター・児玉裕一氏のセンスに惜しみない拍手。
漆黒の宇宙空間に浮遊する透明な箱のなかで
世界の「浪漫と算盤」の壇上の一番上を自由に行きかう
両姫君のささやかな休息を描いている、
かのようなモノクロの世界。
楽曲が終わりに近づく頃
両姫君の「じゃあまたね」のほほ笑みや
影がす~っと消えていくシーンに
どうしてどうしてどうして
こんな映像が思い浮かぶんだろう、と
感嘆の嵐。
そして
ロンドンフィルの演奏と村田陽一氏のアレンジにも惜しみない拍手。
ゴージャスでクールな音のうねりにひたすら痺れる。
♪ただ生きようと♪
と歌いあげられると涙が出そうなくらいの高揚感がある。
2019年11月リリースなのに、いまごろ大はまり。
こういうものに出会えると生きててほんとによかった~って思えるかも。
改めて
林檎姫に「浪漫と算盤」を創作させた澁澤翁の功績は大也。
もちろんそれだけじゃないすけど~。