Nicotto Town


五飯田八宝菜の語学学習日記


908番:ハイジ(24)

【24】
  „ Da“, tönte es von irgendwoher zurück. Peter
sah aber keine Spur von seinem Schützling, denn
Heidi saß am Boden hinter einem Hügelchen, das
dicht mit duftenden Brunellen besät war ;

 
           ——訳——
 「ここよ.」 どこからか声が鳴り響いて返
ってきました.  ペーターは見渡しましたが
この被保護者の形跡は見当たりませんでした.
それというのもハイジは小さな丘のふもとの
地面に座っていたからでした.そこは一面いい
香りのするウツボグサでぎっしり覆われていた
ところでした.


             《語句》    
tönte (過去3単) <tönen (自) 鳴り響く
  Aus der Bar tönte Musik.
  酒場から音楽が鳴り響いていた.
der Schützling {強E式} 被保護者(ハイジのこと)
die Spur {弱en} 跡、痕跡    
saß (過去形) <sitzen (自)座っている
     sitzen/ saß / gesessen
   座るという動作はsich⁴ setzen
      setzen  座らせる  (動作)
      sitzen 座っている  (状態)
der Boden {_s/¨} 大地、地面      
Hügelchen  →Hügel
der Hügel {強、同尾式} 丘    
die Brunellen(f,pl)<die Brunelle {弱}= die Braunelle
die Braunelle {弱} ウツボグサ
duftenden (現在分詞duftend、形容詞、+ 強3複en)
  < duften (自) 香る、いい匂いがする
 Die Blumen duften süß.
 花が甘い香りを放っている.
 ② (nach 3格)~³の香りがする  
 Die Seife duftet nach Rosen.
  この石鹸はバラの香りがする.
 【非人称のesを使って】
 Hier duftetes nach Kaffee.
  ここはコーヒーの香りがする.
dicht (形) 密な、詰まった
    (副) 密で、密集状態で
besät [ベゼート] (形) 一面に覆われた
 Die Wiese ist mit Blumen besät
  野原は一面花で覆われれている.


      ≪文法≫
ハイジの座っていた場所は関係代名詞で限定修飾
されているので、厳密に訳すと
Heidi saß am Boden hinter einem Hügelchen, das
dicht mit duftenden Brunellen besät war
ハイジはいい香りのするウツボグサでぎっしり覆わ
れていた小高い丘のふもとの地面に座っていました.
となります.
試験問題で訳せ、とあればこのほうが安全です.
しかし、おそらくドイツ人の頭の中には、あまり、
後方からの限定修飾という意識はないと思います.
音声が聞こえてきた順に理解して行くと思います
ので、読みやすいよう適当なところで、文を切っ
てもいいと思います.楽しく読めればそれでいい
でしょう.




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