テレキャスJazzのエド・ビッカート
- カテゴリ:音楽
- 2021/02/28 11:26:37
テレキャスターという種類のギターがありましてですね、
素人さんには音色がトガって野蛮で融通利かない楽器と思われてます。
キースやウイルコ、アベフトシ氏や向井秀徳氏あたりの責任でしょうな。
エレキギターの元祖だけあり、コイツのポテンシャルは凄く高いんです。
疑う方はまずロイブキャナンというオヤジのCD聴いて土下座しましょう。
ストラト以上に何でもできちゃう、音色の魅力的なギター、それがテレキャス。
ジャズ界だとビルフリーゼルやマイクスターンあたりがよく使いますが、
エド・ビッカートという知られざる達人、生涯テレキャスで通したそうです。
聴いてなかったんで聴いた。うひゃー。ほえー。超正統派のダンモですよ。
ポールデズモンドやスコットハミルトンと共演してるんですけど、
初期ジムホール的な端正で決して弾き過ぎない演奏、文句のつけようなし。
皆が脳裏で鳴らす4ビートジャズの王道をテレキャスで演ってるんです。
言われないとハコのギターだろと思うくらい自然なJazz音です。
演奏も、破綻やギミック皆無の教科書みたいなプレイで勉強にもなる。
ハーブエリスほど超絶技巧じゃないからコピーもやりやすそう。
音楽としてスタンダードJazz楽しむなら、断然お勧めですね。
ドン・トンプソンとのデュオを今聴いてますがこれも佳い。
エバンス/ホールの『アンダーカレント』より気に入ってます。