日本百名山 ~ BSプレミアム ~ ②
- カテゴリ:レジャー/旅行
- 2021/02/23 00:42:12
こんばんは!23日(火)は北海道と東北日本海側から山陰で雲が多く、
雪や雨の降る所がある見込みです。その他の地域は概ね晴れるでしょう。
東京の水道水源林
山の写真家と歩く
冬の静かな森
冬へ多摩川源流の山
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奥秩父 笠取山
*撮影:11月上旬
〇山の写真家 野川かさねさん
光が照らし出す自然の一瞬の表情を捉えた独特の淡い作風は山好き女子に人気。
笠取山も大好きなフィールドなんだそうです。
前回は一休坂分岐という所から沢沿いに歩き山小屋で休憩した所までご紹介でした。
今回は笠取小屋という山小屋からのご紹介から始めます。
〇笠取小屋(1776m)
山の中腹にある笠取小屋。週末限定で営業しているんだそうです。
「こんにちは~、こんにちは~、
あの、コーヒーを飲みたいんですけども。は~い、お願いしま~す」
山小屋の名物はご主人の田辺さんが入れてくれるコーヒー。
〇笠取小屋
田辺静さん
笠取山の綺麗な水で炒れたコーヒーを目当てに登って来る人も多いんだとか。
「頂きま~す。うん、ほんとに美味しい。スッキリ、ウフフフ。
ガブガブ飲めちゃう」
ここで山旅スタイル。
<山旅スタイル> 山小屋撮影テクニック
山の写真家、野川さんにとって山小屋も被写体の宝庫。
〇八ヶ岳しらびそ小屋
撮影する際のポイントを教えてもらいます。
カシャッ♪
「山小屋の方の普段の山小屋でのお仕事だったりとか、
時間の過ごし方っていうのをまず観察して、それをまず観察から始めて、
それで撮影をするっていうその丁寧さは心掛けています」
野川流、山小屋撮影のポイント。
〇野川流 山小屋撮影のポイント
山小屋を観察する
すぐに撮らずにまず山小屋を丁寧に観察する
山小屋の生活リズムに合わせることで
自然体の写真を撮影することが出来るそうです。
そして自分に課しているルールがあるそうです。
カチャッ♪
「山小屋といえどもプライベートな空間なので
そこにはちょっといきなり急には入って行くのは失礼かなと思って」
〇野川流 山小屋撮影のルール
距離感を大切にする
野川流、山小屋撮影のルール。仕事を邪魔しない距離感を大切にする。
カチャッ♪
〇野川流 山小屋撮影のポイント
山小屋の空気感を表現する
そして山小屋の独特の空気感を表現する。
「やっぱ山小屋にあの~、流れる時間とか
その中である光とかそういうものを一緒に、あの~、撮ることで、その~、
あの山小屋っていう存在を表現出来たらいいなと思っていて」
山小屋に流れる時間を映し出す野川さんの写真、素敵だなぁ。
時刻はお昼前、登山再開。
いよいよ多摩川の源、水干(みずひ)を目指します。
山小屋から歩くこと30分
「水干に到着しましたぁ」
ここが多摩川の最初の一滴が流れる水干。う~ん、でも水が無いですね~。
「本当はここからあの、雨が降った翌日とか、そういう時期とか、
そういう雨が多い時はこう、ポタポタと多摩川の最初の一滴が
流れてるんですけど、今日ちょっと残念だから」
これは夏の初めに野川さんが撮影した水干の写真。
最初の一滴が溜まってますねぇ。
「最初の一滴、見られなかったんですけども、
すぐ、あの~、下に伏流水として、あの、湧き出てる、
あの、所があるので、そっちにちょっと寄ってみたいと思います。
ここから下に入ってきます」
は~い、湧き水かぁ~、楽しみ~。
水干から50m下ると。
「流れてますね~、ちょっとサワサワと音が聞こえてきましたね」
水干の奥下を流れる小さな沢、これが多摩川最初の姿。
ちょろちょろと可愛い流れ。
「フ、冷たいですね、やっぱり。
ここからその138km流れて、東京湾まで行くんですけど、
なんかこんな小さな流れが大きな川になって、海になるっていう、
もう山から町、町から海っていう凄いその繋がりの
最初のほうの流れを見れるのは凄いいつも感慨深いです」
毎日使っている水はこうして生まれてるんだな~。
<山旅スケッチ> 水道水源林の恵み
山梨と埼玉の県境に聳える笠取山ですが、東京の水道水源林として、
東京都水道局によって整備されてきました。
幕末から明治にかけて笠取山等、この辺り一帯の山々は
焼き畑や乱伐によって森が消え、多摩川の水量が大幅に減りました。
そこで大正11年から水不足を解消する為、
水道水源林としてカラマツやヒノキが植えられたのです。
〇東京都の水道水源林
笠取山を中心に広がる水道水源林は2万4000ヘクタールにも及び、
多摩川上流域の森林のおよそ半分を占めています。
森に蓄えられた水は奥多摩湖へ注ぎ、多摩川となって流れて行きます。
〇わさび
この清流を利用して山麓の村で栽培されるわさび。
その生産量は山梨一を誇ります。
またこの水を使って養殖された山女(やまめ)や岩魚(いわな)は
東京へ向け出荷されています。
〇古菅一芳さん
「魚が丈夫に育つっていうことですかね、身が締まって食べて美味しい。
釣って引きが強い。そういうあの、いい魚が出来る訳ですね」
東京の水道水源林が広がる笠取山。
この山が創り出す清流が人々の暮らしを支えているのです。
水干から歩くこと10分、いよいよ笠取山山頂への
最後の急登が見えてきた。
「ちょっとなんか崖登り的な感じですよね。
ゆっくり行けば大丈夫です。ちょっとずつ」
目の前に広がる標高差100mの急斜面。
目指すは綺麗な三角錐の天辺(てっぺん)。
よ~し、頑張るぞ~。
今回はここで終了を致します。
次回はこの笠取山の急登から水源林を防ぐ為の
草刈りをした所から頂上を目指します。
はい、そうですね。
山小屋の方もずうっと勝手に写真を撮影されるのは厳しいです。
おっしゃるとおりでお時間やその方の許可が大事ですよね?