866番:ロシア語Ⅱ(15)
- カテゴリ:日記
- 2021/02/07 07:35:05
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【第15回】
これはイワンの手紙です
——Чьё это письмо ?
チヨー エータ ピシモー?
これはだれの手紙ですか?
——Это письмо Ивáна.
エータ ピシモーイヴァーナ.
イワンの手紙です.
——Это тóже егó ручка ?
エータ トージェ イェヴォー ルーチカ ?
これもイワンのペンですか?
——Нет, это ручка Ирины.
ニェート, エータ ルーチカ イリーヌィ.
いいえ、それはイリーナのペンです.
《語句》
письмó [ピシモー] 手紙
егó [イェヴォー] 彼の
Ивáна [イヴァーナ] イヴァン(男性の名前) (Иван の生格)
тоже ]トージェ](副) ~もまた
Ирины [イリーヌィ] イリーナ(女性の名前)(Иринаの生格)
⦿ きょうのポイント
1.生格
「イワンの手紙」の「イワンの」にあたる部分、つまり
所属や所有の関係を表す場合、Ивáн という主格形がИвáна
という形になります.これを生格形と呼びます.このように
固有名詞も一般の名詞と同様、格によって変化します.また
生格にした名詞は、形容する名詞の直後に置くのが普通です.
ручка Ирины
生格の作り方
① a をつける
子音で終わっている男性名詞は、語尾に-a をつける
назвáние журнáла (журнáл →журнáла)
* назвáние 題名
② a → ы
-a で終わっている名詞は、-a を -ы に変えます.
письмó Татьяны (Татьяна →Татьяны) 女性の名前
[ピシモー タチアーヌィ] (タチアーナの手紙)
③ -0 → -a
-0 で終わっている中性名詞は、-o を -a に変えます.という
ことは男性名詞の生格の形と同じです.
бутылка вина (винá →винó) * бутылка ビン
[ブットゥユーカ ヴィナー]ワインの瓶
2.正書法の規則
上記の② -a で終わっている名詞についてですが、-a の前
の子音がг, к, х, ч, ш, щ の場合、生格形は-ы ではなく-и と
なります.
назвáние книги (книгa →книги) (本のタイトル)
письмó Наташи (Наташa→Наташи) (ナターシャの手紙)
* назвáние [ナズヴァーニェ] 題名(中性名詞) (上記既出単語)
これは正書法の規則といわれる綴り字の約束事です.
3.生格と形容詞の関係
たとえば「モスクワの地下鉄」と言いたいとき、
① метро Москвы [ミェトロー マスクヴィー]
② московское метро [マスコーフスカヤ ミェトロー]
の両方が可能です.
① はМосквa (モスクワ) という固有名詞をМосквы
と生格にしてметрó (地下鉄) の後ろに置いたもの、
② は московское (モスクワの) という形容詞 (中性形)
を метро の前に置いたものです.