きらきら、かながわの遺跡展…中止前に 1
- カテゴリ:タウン
- 2021/01/11 06:54:54
仮想タウンでキラキラを集めました。
2021/01/11
集めた場所 | 個数 |
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ゲーム広場 | 5 |
おしゃべり広場 | 4 |
きらきら、げーむ、おしゃべり、四択6時間ぐらい。
わたしは5時間から6時間かな。
暮れに、一枚のハガキを頂いた。「令和2年度 かながわの遺跡展 相模川遺跡紀行 ~3万年のものがたり~」。送って下さったのは、厚木市にある、あつぎ郷土博物館さん。去年の二月に、ここで開催された、おなじく「かながわの遺跡展」である「縄文ムラ 発見─三田林根遺跡の調査から─」に出かけた際にアンケートをした。そのときに住所を書いてきたからだろう。去年出かけたときは、中津川の岸沿いの公園の一画にあり、どこか好印象をもったところだった。
今回の会期は2020年12月24日から。12月はバイトが忙しかったので、年が明けて2021年に行くことにして、1月9日に出かけてきた。
ゆく前にHPで調べると、新型コロナウイルス感染症による緊急事態宣言が一都三県に再発令されたことで、本来の終了よりも早まり、会期は1月11日までとなっていた。
仕方がない。こちらも再発令が出た時期に出かけていいのかと思う気持ちがあったが、それでもぎりぎり、見にゆくことが出来てよかったと思ってしまう。
(いまのところ、もう一つの会場である神奈川県立歴史博物館では、開始日をずらした、2月9日から3月7日まで、開催される予定となっている)
ともかく、連れ合いと出かけてきた。今年初めての、ちょっとした外出だった。晴れて冬の陽射しなのにまぶしい。車窓に砧公園の緑を眺める。そして多摩川。うちの近くはやはり緑が多いなと思う。それが進むにつれ、さらに増えてくるのが感じられる。畑たちがあちこち、山も近くなってくる。うちから博物館までは、有料道路を使って、40数キロの道のり、40分ほど。
現在、常設展示室は空調改修工事のため入れず、企画展のみ。入口に入ると学芸員さんから早速、豪華な32ページの図録と、ワークシートなどを頂く。本来はワークシートに回答するともらえるグッズもその場でくれた。展覧会の会期が短くなったことによるのだろう。それを思うと寂しい気持ちがしたが、ありがたく選んでいただいた。缶バッジだった。わたしは土偶を、連れ合いは銅鐸を。
館内にほかに人はほとんどいない。これは緊急事態宣言云々ではなく、たしか去年もそうだったと思う。いや、去年はワークショップは開催されていたから、そちらに参加している人たちは見受けられた。だが企画展は、それほど変わりはなかった気がする。
企画展へ。
「相模川。山中湖から流れ出て、多様な地形をかたちづくり、相模湾に注ぐこの川の流域では、およそ3万3千年の昔から人々が活動していました。厚木市をはじめ、相模川周辺の地域では、川の恵みとともに日々を営んできた人々の暮らしが残されています。/ 今回の展示では、とくに圏央道(さがみ縦貫道路)の建設に伴う発掘調査によって明らかとなってきた、相模川中・下流域の旧石器時代から近代までの約3万年の歴史をたどります。」
と、概要にはある。
自分が住んでいるところのお隣の県を流れている川なのに、不勉強で、相模川のことはほとんど知らなかった。山梨の山中湖を起点にしているとは。
相模川流域の津久井城跡で見つかった約33000年前の後期旧石器時代の黒曜石、水晶などの石器、刃物たち。
それらの黒曜石、水晶は伊豆七島、伊豆諸島、そして長野・山梨で採取されたものだという。黒曜石や水晶の輝きに惹かれつつ、たとえばこの石たちは、相模川を通してやってきたのだろうかと思う。
そして縄文時代中期。発掘土器が、山梨の土器と酷似していることをパネルで紹介していた。川尻中村遺跡の深鉢の縄文土器と、原東遺跡の把手のついた籠のような釣手土器。一見したところ、山梨の土器とそっくりで、違いがわからなかった。
川尻中村遺跡出土の土器ほぼ一面に付けられ、盛られた文様の装飾たち。これらの手の跡に誘われる。この土器を縄文の人々が作ったのだ。眺めることで、かれらの息吹をすこしでも感じることができたら。
いや、できただろうか、わからない。でも、食い入るようにみた。神奈川もそうだが、多摩地区、うちのほうなどで出土された土器、土偶には、山梨や長野のそれとの共通点が見受けられる。それが、不思議な拡がりをもって、わたしに感じられてきたのだが、たとえば相模川という川も関係しているのかもしれない(それだけではないだろうけれど)。そう教えてもらったようで、どこか腑に落ちた。
頂いた図録にも、こう書かれている。
「縄文時代の中期の後半(約4500年前)には、関東地方南部と長野・山梨県域とで異なる土器を使用していましたが、両地域をつなぐ相模川周辺域では、これらの土器がともに出土し、両者の特徴を合わせもつような土器も見られます。」
そのほか、川尻中村遺跡・原東遺跡出土の土偶・土鈴に心が残った。土偶は、頭に何かを巻いているようだ。土鈴は、本体とともに、中に入っていたであろう鈴の小さな玉たちも展示され、土の鈴の音が聞こえるようだった。くぐもった、ぬくもりのある音。それは金属製の澄んだ、でもどこか冷たい音とは違うものだ。
ちなみに、この土偶が、もらった缶バッジの土偶だった。それもあって、じっくりとみてしまう。
(この項つづきます)
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