それは黒いシミ
- カテゴリ:小説/詩
- 2021/01/06 12:06:13
白いテーブルの黒いシミを消す
白い壁紙の黒いシミを消す
冷水に浸したタオルを絞り
力を込めてこする
消えない
何度拭いても
次の日もまた次の日も
私はこすり続けた
ある日そのシミから
赤いものが流れ始めた
瞬間たじろぐ私がいた
そのシミには赤い血が流れていたのだ
シミが
生きている
その時初めて痛みを感じ
それが自分の影であることに気が付いた
私は自分を痛め続けていたのだ
一点のシミに集中するあまり
心の影を自分で傷つける
それが毎日の日課だったなんて
私は振り向きカーテンを開けた
さらに窓を開けると冬の冷気が部屋に入り込む
暖かな日差しが溶け肌を潤す
黒いシミは影はさらに濃くなった
私はテーブルを撫ぜ
壁に頬ずりをした
黒いシミは完全に影に同化し
なぜかそこに少しの温かみを感じた
なんとなく浮かびました
昼の12時なのに寝不足の頭はボ~ッとしてます
レースのカーテン越しの影の色は淡い?
そんな風に感じたもので・・・^^
慢性睡眠不足でしょうか?
さらにコタツに入っているとダメですね^^
色々な問題や悩み
解決策が見つかればいいのですが・・・
孤立しないことが大切なような気がします
緊急事態宣言も発令されました
さらに孤立が深まる人もいるでしょう
コロナ禍は色々な問題を引き起こしていきますよね
でも、とても心に染みる詩です。
今の世の中を明るく乗り切れるてる人はいいけれど、
鬱々とした暗い影に囚われてる人もいるかもしれません。
そういう人が何とか頑張って暖かな日差しを見つけ、乗り切ってほしいなと、
そんなことをしみじみ思ってしまいました。