土曜日に，娘がテレビで，
中央大学吹奏楽部の定期演奏会を観ていました。
私が見た時は，ドヴォルザークの交響曲「新世界より」の
第４楽章を演奏していました。

この曲，私も高校生の時に吹きました。
自分が吹いた曲を聞く時って，
主旋律じゃなく，自分のパートを追ってしまいます。ｗｗｗ

この曲には，更に思い出があります。
結婚披露宴のお色直し後の入場の時，
大概の人はメンデルスゾーンの 「結婚行進曲」 を使い，
一部の人がワーグナーの 「結婚行進曲」 を使っていましたが，
２８年前の私は，他の人たちと同じだとつまらないと考え，
「新世界より」 の第４楽章で入場しました。
画期的でしょ？

テレビを観ながら，このことを娘に得意気に話したら，
「えー！　そりゃないわー！　そのセンス嫌だー！」
と駄目出しされました。　Ｏｒｚ


土曜日は上の娘の誕生日だったので，
チョコケーキを買い，お姉ちゃんの仏壇に供えました。


日曜日に，カミサンと，溜まったドラマの録画を観ました。
娘は，そのドラマ 「姉ちゃんの恋人」 に興味がなく，
私たちがこのドラマを見ている間は自室にいます。

第５話まで泣ける場面は特になかったのですが，
第６話の最後で，グッとくる場面になり，カミサンが泣き出した瞬間，
ドアがガチャッと開いて娘が入ってきて，
冷蔵庫から麦茶を取り出して飲みました。
娘が，部屋の空気を察して，小さな声で
「あれ？　今は…，入ってきちゃいけないタイミング…だった？」
と言い，私が
「今は駄目だよ〜。なんで選りによってこのタイミングなんだよ〜。
今まで一度も邪魔しなかったのに，
第６話のこの瞬間にだけピッタリ入って来るって，
日本からブラジルの６センチの的に当てるみたいだよ〜！」
と言うと，カミサンが
「はやぶさをリュウグウに到着させる例え，やめれ！
ドラマの感動薄れる！」
と嘆いていました。ｗｗｗ


その夜，カミサンと娘がバルコニーに出て，
５分ぐらいで戻ってきました。
二人ともハイテンションで，
「凄い凄い凄い！　お父さん！　ふたご座流星群，凄いよ！
今ちょっと見てただけで流れ星が３個見えたよ！
流れ星が見えたら 『コロナ撲滅』 を祈るはずだったのに，
興奮して祈れなかったよ！」
と報告してくれました。
私もバルコニーに出ると，カミサンも来てくれました。
二人で夜空を見上げましたが，
私が出てからはちっとも星が流れません。

「おかしいじゃんかよう。本当に流れ星が見えたのかよう」

「おかしいなあ。さっきは見えたんだよ」

「そうか。確かに，今夜は星がよく見えるな」

「月が新月で邪魔しないから，よく見えるんだって」

「ふ〜ん…。
オリオン座の，今見えてるあの光って，
実際には何百年前の光なんかね？」

「分かんないけど，ずうっと前なんだろうね」

「オリオン座のリゲルってさ，下痢してるみたいな名前だよな」

「リゲルは日本語じゃないから，関係ないよ」

「そうか…。
しかし，流れ星は，何分に１回ぐらい見られるって話なんだ？」

「１時間に５０個ぐらい流れるらしいよ」

「え！　そんなにか！　だったら，今までも，
見えてないだけで実際には星が流れてたんだろ。
それじゃあ，空に向かって願い事を言えば，
見えなくても流れ星に届くんじゃないか？」

「え？　それでいいの？」

「湯冷めするよりいいだろ。３億円！　３億円！　３億円！」

「えっ！　世界のために祈らないの？！」

コロナが消えた新世界を祈るのは，君たちにお任せしま～す。ｗｗｗ