Nicotto Town



フロイド・シュモーという人物を知る


長年の購読紙がかなり左傾化しているのには眉を顰めることもあるが、
たまに好みの特集を組むこともあり、未だに購読を止められません。
今朝はフロイド・シュモーという人物の特集をしていました。

米国人でクエーカー教徒、戦後の広島に来て自腹で21戸の家を建てた。
朝鮮戦争後の韓国や中東でも同様の活動をしていたそうです。
Wikiにも名前があった。ノーベル平和賞候補にもなったとは知らなかった。

クエーカー教徒って、なんかアヤしい狂信者っていう偏見を抱いてます。
内なる光とか、ルドルフシュタイナーのアヤしさと共通する部分があるし。
シュタイナーの教育論は大好きだけど、ああいう思想にはカブれたくない。

シュモーは戦後のFBIファイルで「狂犬的平和主義者」と記載されたそうです。
ここまで来ると立派です。無私の善意は無節操な暴力にもなるのだから。
でも、このエピソード自体は私好みのイイ話だなと思ってしまう。

なぜかと考えると、バカバカしい矛盾をはらんだ贖罪/禊に感じるからかも。
爆弾落とした当事国の民間人が敗戦国を助けるバカバカしさというものと、
抗えぬ巨大なシステムに向かい振りかざした蟷螂の斧の如き衝動というものと。

立派な人物を敢えて貶めようとする我が内心の本意は何か、更に考える。
ああ、そうか。シュモーはこの世に来るべき人ではなかったと思っているのだ。
世界の本質が悲惨であるという妄執に囚われた私は、彼を憐れんでいるのかも。




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