Nicotto Town



日本百名山 ~BSプレミアム~ ②


こんばんは!20日(金)は全国的に雲が広がり雨の降る所が多いでしょう。
雷を伴う所もある為落雷や突風に注意して下さい。
北海道では荒れた天気の地域もありそうですので、大雨の夜土砂災害や
低い土地の浸水、河川の増水、防風・強風、高波に警戒・注意してください。
西日本は午後にかけまして次第い天気が回復して晴れるでしょう。

巨木の森
雲上の楽園
雄大な稜線厚き

           巨木の森 天空の花咲く秘境へ
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              奥羽山脈 和歌岳

〇登山ガイド 藤村岳穀(ふじむらたかのり)さん

角館に生まれ育った藤村岳穀さんにとって
和歌岳は幼い頃から父親に連れられ登ってきた故郷の山
その魅力を知ってもらおうと多くの登山者を案内しています。

*撮影:7月中旬

前回はシナノキの説明までをご案内いたしました。
今回はガイドの藤村さんが一押しがあるようですのでそこから始めます。

ガイドの藤村さん一押し巨木があるそうです。

うわぁ~、大きい。

「ミズナラの木になります」

*特別に許可を得て撮影しています

これは何と幹回り7m以上。どっしりとして貫禄ある木ですね~。
まさに森の王様って感じ。でもこのミズナラ、幹が裂けてますね~。
枯れ始めてるのかなぁ~?

「もしかしたら中、空洞になってるかもしれないんですけど、
 あの~、ミズナラはね木の真ん中ってよりも、
 この皮の近くをね通って水を吸い上げてるんです」

へぇ~、幹が裂けてても枯れ始めてる訳じゃないんだ。

「まだ葉っぱが全然青々としてて元気ですよね。
 もう自然界のね植物というか生き物の生命力って凄いんだなぁ?って
 感じがしますね。」

<山旅スケッチ> 和賀山塊の巨木

ここで山旅スケッチ。
原始的な自然が保たれているこの一帯は
和賀山塊(わがさんかい)と呼ばれます。
ここが巨木の森として知られるようになったのは
30年程前の調査がきっかけでした。
自然環境の調査に行ったのは地元の登山者からなる和賀山塊を愛する会。
10年間で200回以上も山に入りました。
当時の中心メンバーの一人、藤村秋夫さん。
毎週のように手弁当で巨木を探しました。

〇藤村秋夫さん

「なばあそこに行けばもっと大きい木があるのではないかと好奇心と山が好きだと
 まぁこれだけだなあどはほが(他)なんもねえんだ」

*実際は方言も含まれております
 ご了承ください

道無き谷を遡り、深い藪を漕いで和賀山塊の懐へ分け入って行きました。
そこで目にしたのは長い年月、風雪に耐えてきた数々の巨木でした。
確認された巨木は275本にものぼります。
中でも注目を集めたのはこの樹齢300年のブナ。幹周り8、6m。
当時は日本一の大きさを誇るブナでした。
藤村さんは今も巨木との出会いを求め、山を歩き続けています。

藤村さん「凄いな、うん。何百年が経ってっか分がねげども
     結構年数なってるん思う」

秘境和賀山塊。まだまだ見つかっていない巨木が残されているのかもしれません。

歩き始めて1時間

「下り少し滑るので気を付けてくださ~い」

はい、お~、沢に出た。

〇滝倉(750m)

「え~、ちょっとね休憩を兼ねてお水汲んで飲んでいきましょう」

へぇ~、この水、飲めるんですねぇ。

「やっぱりうまいっすねここの水は、うん。
 東北の山の中では、水ではね、ここの水が一番好きです。
 一番美味しいと思います、うん。
 ちょっとこちらを見て欲しいんですけれどもこちら実は山葵」

〇わさび

へぇ~、山葵が生えてるなんて本当に水が綺麗なんですね。

「実はね沢のようにここは見えてるんですけど
 ちょっとね上から湧いたばっかりの水でもあるんですよね」

山から湧き出た水が巨木の森を育てているんだなぁ。

ひゃ~、笹の草に覆われてきた。藪を漕いで行くんだぁ。

「ちょっとここから先、藪が濃くてね、足元見えずらくなってるので
 足元しっかり探りながら、探りながら、探り探り上がって行きましょう」

は~い、はぁ、益々山が深くなってきたぞ。

「少し右側気を付けてください。
 あの~、切り落ちてて、え~、岩ゴロゴロになってます」

藪で良く見えなかったけど、あ~、随分怖いとこ登ってたんだぁ~。

明るい緑に囲まれた登山道を進みます。

「ようやく抜けてきてだいぶ見えてきましたね」

わぁ~、ずうっと遠くまで見える~。凄い眺めだな~。

「いいですね~、頭だけね、え~、鳥海山が見えてますね」

山形との県境に聳える鳥海山。

「向こうはね、え~、仙北平野ですねぇ、はい。 
 我が故郷、今日は全部しっかり見えてますねぇ」

お~、田んぼが広がってる。
仙北平野は秋田でも有数の米処ですもんねぇ。

登山口から2時間余り

「ここはねちょうど和歌岳に向かう中間地点にある薬師岳の山頂になります」

〇薬師岳(1218m)

ん?あれがもしかして?

「今日はバッチリ、和歌岳山頂見えてますよ。
 え~とね~、真ん中、一番奥にある一番高いのがそれになります。
 なかなかね、ここまでしっかり見えるのは無いので
 今日はやっぱりラッキーですねぇ。
 ちょうどこれからね、我々が歩く稜線をぜ~んぶ見えてます」

嫋(たお)やかな稜線、東北らしい山だなぁ。

「じゃあねお昼ご飯にしましょうか?」

何持ってきたんですか?

「は~い、竹の子といろいろ入った煮ものです」

う~ん、美味しそうな竹の子~。

「秋田では根曲り竹って呼んだりするんですけども、この笹竹の新芽、うん、が
 出た時に採ってくるんです」

これ?笹で巻かれてますけど?

「これは粽(ちまき)という、あの~、糯米(もちごめ)を
 炊いたものになるんですけど、でね、ちょうどこのお米もあの~、
 和賀山塊から出た水が流れ込んでる仙北平野で獲れたお米なんで。
 え~、このまま食べてもいいんですけど、きな粉を付けて
 食べるって感じですね」

地元の食材を使ったご馳走。

「うまいっす」

これ?ご自分で?

「え~と、作ってもらってきました。うちの母が、あはは」

お母さんの手料理ですかぁ~?愛されてますね。

いよいよ稜線を行くんだぁ?楽しみだなぁ~。

今回はこのあたりで終了と致します。
次回はこの稜線ずたいに咲く高山植物を眺めながら
山頂を目指してまいります。


アバター
2020/11/21 01:03
こんばんは!暖かな現在です。どうもお疲れ様です。
そうでしたか、長野でわさびお買い求められた時がありましたか。
時期が分かりかねますが夏場も冬場でも暖房や冷房で水分が無くなり乾燥して
それでしなびれてしまった可能性があります。
風味のほうは損なわれてましたか?
アバター
2020/11/21 00:01
長野?でわさび買って帰ったら、着いたころにはしなびてました(;'∀')




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