708番: ハイジ(13)
- カテゴリ:日記
- 2020/11/15 18:53:55
ハイジ(13回目)
11月 9日(月)本来の投稿日
11月15日(日)実際の投稿日
遅れてすみません。
【9】
" Willst du mit auf die Weide`? " fragte der Großvater.
Das war der Heidi eben recht, sie hüpfte hoch auf vor
Freude.
" ,, Aber erst waschen und sauber machen, sonst lacht
einen die Sonne aus, wenn sie so schön glänzt da droben
und sieht, daß du schwarz bist ; sieh, dort ist's für dich
gerichtet.".
訳
「お前も一緒に牧場へ行きたいかね?」
おじいさんが尋ねました。
ハイジには、願ってもないことでした。ハイジは
喜びのあまり、高く跳びはねました。
「でもまず、顔を洗ってきて、さっぱりしなさい。
そうしないと、空であんなにきれいに輝いている
お日様が黒いお前を見たら、お日様に笑われますよ。
ほら、お前のために、向こうに用意ができてるよ。」
《語句》
die Weide 放牧場、牧場
willst < wollen 話法の助動詞としてzu のない不定詞とともに
用いる場合が多いが、本動詞として、方向を示す語と一緒に
「(~へ)行きたい」、「行くつもりだ」という意味ででも使う。
その他「~が欲しい」という意味もある。
auf (3,4格支配の前置詞)~へ
格支配については、後日学びます。きょうは{~へ」という意味で
「4格(~を)という名詞がauf のあとに置かれる」
auf die Weide wollen で「牧場に行きたい」となります。
Weide の前のdie は「定冠詞」と言って、
英語のthe みたいなものです。
そもそもドイツ語には、名詞は「男性名詞」、「女性名詞」、
「中性名詞」の3つのタイプの名詞があります。
それぞれ、der [デア], die [ディー], das[ダス]t
という定冠詞がつきます。
mit 一緒に 「前置詞」だが「副詞」としても用いられる。
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recht (形)好都合の、望ましい
et.¹ ist jm recht 物¹が人³ に都合がよい
Das war der Heidi eben recht.
それはハイジには願ってもないことでした。
hüpfte (過去形)< hüpfen [ヒュップフェン] ちょっと跳ぶ、ぴょんと跳ねる
vor Freude 喜びのあまり
auf(副)上方へ hoch 高く
sauber (形)きれいな、清潔な
aus/lachen (他)(人⁴を)あざ笑う、からかう
これは分離動詞といって、動詞本体が二つに分かれます。
lachen が定動詞、aus が文末に回ります。
glänzt < glänzen (自)≪et.¹≫ 輝く、光る、きらめく
droben (副)あの上で、上の方で、天上で、(南ドイツ語)
gerichtet <richten (4格を)(für jn oder et⁴に)用意する、整える
dort ist's für dich gerichtet.:ist's はist es の縮約されたもの。
es は文面には表れていないが、水(das Wasser)だと解釈できる。
水がお前のためにあそこに用意できているよ、と言っています。