日本百名山 ~BSプレミアム~ ①
- カテゴリ:レジャー/旅行
- 2020/11/12 00:02:18
こんばんは!12日(木)は沖縄では雲が多く、雨が降る時間帯もありますが、
その他の地域は概ね晴れるでしょう。
訪れるのは北アルプスの五竜岳。
大展望が人気の尾根を歩き、険しい岩場を越えて頂を目指します。
雲上へのビル尾根
鏡のように輝く池
山腹を彩るお花畑
難所の岩場に挑む
天上の縦走路を行く
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北アルプス 五竜岳
後ろ立山連峰に連なる五竜岳。長野と富山に跨って聳えています。
深田久弥(ふかだきゅうや)はその才能を岩のコブだらけの
筋骨隆々と評しています。
〇五竜岳(2814m)
長野の白馬駅から車で10分。
〇八方駅(ゴンドラ乗り場)(770m)
ゴンドラ乗り場でガイドさんと待ち合わせ。
おはようございます。
〇登山ガイド 荒川智(あらかわさとし)さん
「あっ、おはようございま~す。
今日ガイドをします荒川です。よろしくお願いします」
福島県出身の荒川智さん。
雄大な北アルプスに魅せられ、11年前、長野県に移り住みました。
冬はバックカントリースノーボードのガイドとしても活躍しています。
「お願いしま~す」
まずはゴンドラに乗って行く。ゴンドラとリフトを乗り継いで30分。
〇八方池山荘(登山口)(1830m)
ひょうこう1830mまで上がってきた。
「え~と、リフトで乗り継いで来たので、まぁ、ここからが登山口になります」
今回の見どころは?
「え~と、まずは八方尾根を登って行くんですが、
緩い、こう、尾根になっていますけども、木々がこう、低いので、
あの、周りの風景が凄く、あの~、綺麗に見渡せます。
で、後半になると、え~と、少しスリルがある、
え~、岩場があったりするので、まぁ、楽しんで行けると思います。
はい、じゃあ、行ってみましょう」
午前8時、しゅっぱ~~~つ。
夏、五竜岳を目指す二泊三日の山旅。
1日目
一日目は登山口を出発。八方尾根を進み、八方池へ。
お花畑を楽しんで稜線の山小屋で一泊。
2日目
唐松岳でご来光を拝み、縦走を開始。
難所の牛首(うしくび)へ、稜線を進み、五竜岳山頂に立ちます。
この日は山小屋で泊まり、翌日遠見尾根から下山します。
全長17km、中級者向けのコースです。
*撮影:8月下旬
わぁ~、いい眺め、出発してたった5分なのに。
「あ~、凄いですね、いきなり、いきなりこの景色です。
ダイナミックな山容がいきなり見えちゃいます。これが醍醐味なので」
お~、白馬岳(しろうまだけ)(2932m)だぁ~、
「後ろ立山連峰で一番高い山ですね。
そこから真ん中、え、杓子岳(しゃくしだけ)(2812m)で
一番左が鑓ヶ岳(やりがたけ)(2903m)」
この三つで白馬さんざんっていうんですって。
歩き始めてすぐ素敵な景色が見られるんですねぇ~。
「凄いですね、稜線がくっきり、綺麗に見えますね」
ホント~。
「なかなかないので楽しんだ方がいいですね、これは」
樹林帯を歩かずに一気にこの高さまで来られる。
〇八方尾根
これが八方尾根の魅力です。
あ~、階段だぁ、傾斜が急になってきたなぁ。
「それでは一段高い所まで来ましたけどもあちらに見える山が、
今回の目的地、五竜岳になります」
あ~、まだ遠いな~。
それにしても山肌がゴツゴツしてて逞しい感じ。
ん?荒川さん、どちらへ?
「ちょっと珍しいお花があるので、あっ、この花ですね。
ハッポウウスユキソウといいます。
八方でしか見られないのでちょっと珍しいお花です」
@ハッポウウスユキソウ
エーデルワイスの仲間で20年ほど前に新しい品種として確認されたそうです。
素敵な花だなぁ。
出発して1時間半
「はい、あちらの見えるのが八方池になります」
尾根の上に池があるんだ。
「行ってみましょう」
うわっ、いっぱい人がいるなぁ。
〇八方池(2060m)
池の水はどこから来てるんだろう?
「この水は雪解け水と雨水になります。はい、ここですね、見てください。
あの、湖面に山が映りだすんですね」
はぁ、ホントだぁ。
池に映る魚、逆さまの白馬三山。
風がやみ、水面が鏡のようになった時だけ見られるとっておきの風景。
まるで絵画のような眺めだなぁ。
「あっ、ちょっと見てください、この斜面を。
ねぇ、色とりどりのこの花がいっぱい咲いてますよねぇ」
わぁ~、ホント、キレ~。カラフルなお花畑。
「この花がシモツケソウっていいます。
こうピンクでフワフワしてる感じが綺麗な花ですね」
@シモツケソウ(バラの仲間)
薔薇の仲間、シモツケソウ。
ちっちゃなピンクの花がいっぱい集まってかわいいなぁ。
@タテヤマウツボグサ
こちらはタテヤマウツボグサ。
この辺りでよく見かける夏の花だ。
紫の花が鈴なりに、色鮮やかだなぁ。
出発して3時間半、どんどん登って行く。
よいしょっ、よいしょっ。あっ。はぁ、空が高くて眩しい。
〇丸山ケルン(2430m)
「はい、ここが丸山です。お疲れ様です」
気付いたら雲がもう下に。はぁ、見晴らしがいいなぁ。
「あの五竜岳から左の方にこう延びている屋根、
あれが遠見尾根になりますね。
まあ、あの、もう一つの登山ルートになっております。
登山口の所に五竜の高山植物園がありますね」
<山旅スケッチ> 高山植物園
ここで山旅スケッチ。標高1515mにある高山植物園です。
国内だけでなく海外の花も栽培、300種以上を楽しめます。
オープンしているのは6月~10月まで。
この植物園、冬になるとスキー場に様変わり。
1シーズンに50万人程が訪れます。
夏にも観光客を呼び込もうと20年前、高山植物園を作りました。
周辺で花の種を集め、他の植物園などから株を分けてもらって栽培。
〇白馬五竜高山植物園
しかし、思うようにはいきませんでした。
〇白馬五竜高山植物園 坪井勇人さん
「これなら上手く育つかなって植えたり育ててみても、
あの~、植えた年は華が咲いても次の年はやっぱり上手く育たなかったり、
やはり日々を通して綿密に管理しないと
ずっと高山植物咲かせるのは難しいですね」
様々な試行錯誤を経て、日本有数の高山植物園になりました。
今では環境省などと連携して絶滅危惧種の保全にも取り組んでいます。
@クモマキンポウゲ(黄色いお花)
「クモマキンポウゲというんですけど、
白馬の非常に限られた場所にしかないのか育てています。
絶滅危惧種1A種のいちばんランクの高い植物になります」
まだわからないことも多い高山植物。
その研究の場としても期待されています。
標高2500mを超えた。八方尾根を進みます。
奥に見える稜線は槍ヶ岳と唐松岳の間にある不帰嶮(かえらずのけん)。
一歩足を踏み入れたら帰って来られなくなる。それ程険しいらしい。
出発から4時間半、山小屋が見えてきたぁ。
「はい、小屋到着ですねぇ。
今日はこちらの唐松山荘で一泊したいと思います。お疲れ様でした」
唐松岳の山頂直下にある山小屋。80年以上ここで登山者を迎えているそうです。
ゆっくり休んで明日に備えよっ。
今回はこの山小屋で一泊のところまでに致します。
次回2日目はご来光を拝み、険しい岩場を越え山頂へ進む予定です。
ももさん、そうですね移り住めるとはそれなりのものが無いとですね。
ももさんの飛翔を願います。
おっしゃるとおりでお時間と先立つものですね。
各地冷え込んでいる所が多いようですのでご体調を崩されないようになさってくださいませ。
わたしも自由に羽ばたきたいな(^^;)
時間と先立つものがあったらねw