Nicotto Town



日本百名山 ~BSプレミアム~ ②


こんばんは!10日(火)は北日本から日本海側や沖縄を中心に雲が広がりやすく、
雨や雪の降る所があるでしょう。北海道は降雪量が多くなる恐れがあります。
北海道から北陸は雷を伴うところがありますので、落雷や突風等に注意して下さい。
その他の地域は晴れる所が多いでしょう。

日本屈指の急登 黒戸尾根 登るにつれ変化する風景 神宿る霊峰

             時を超える祈りの岩峰
 ------------------------------------
               甲斐駒ヶ岳

〇登山ガイド 田村茂樹さん

大学で地理学を研究していた田村茂樹さん。
山好きが好じてガイドに転身、山岳修行と重なる修験者でもあります

*撮影:8月上旬

前回は登山口から7時間、七合目近くの山小屋までご紹介致しました。
そちらで宿泊し、今回は2日目高山植物を眺めながら進みます。

2日目

「おはようございます。え~、今日はまだ暗いですけれども、
 8合目で、え~、ご来光を拝んで、底から山頂を目指しましょう」

午前3時半、出発。

「だいぶ明るくなってきましたねぇ」

〇八合目ご来光場

午前5時前、奥秩父の方から陽が昇る。

「凄~い、おお~、映えて行きますねぇ。あぁ~、劇的ですね。
 体が目覚めていくような、そんな感じがしますね」

〇赤石沢奥壁

甲斐駒が誇る赤石沢奥壁も赤く染まっていく。

山にかかる雲を朝日が照らし、光り輝いている。
時を越えて変わらぬ風景なんだなぁ。

標高2500mを超えた。

「綺麗なお花が咲いてますねぇ。え~、これはシナノオトギリって
 いいますね」

@シナノオトギリ(信濃弟切)

「この雄蕊(おしべ)のピョンピョンした感じが何とも可愛いですよね」

華は黄色いけど蕾は赤いんだ。

「ちょっと見せたいものがあるのでこっちへ行きましょう」

え?見せたいものって何だろう?

「八合目の岩小屋です」

へぇ~、岩小屋?

「昔、ちゃんとした小屋が出来る前はここで寝泊まりをして山に登ったり、
 或いは非常に登る方が止まったり利用したのかもしれませんね」

岩小屋の近くにオレンジの花が咲いている。

「あ~、クルマユリでしたね。葉っぱが車輪のように広がっているので
 クルマユリっていいますね」

@クルマユリ(車百合)

昔も厳しい修行の合間に判を見て安らいでいたのかなぁ。

目の前に巨大な岩が現れた。

鎖を使って岩の間を進んで行く。
巨大な花崗岩に挟まれた岩の溝をよじ登る。
甲斐駒ヶ岳の山懐、深く、奥へ奥へと分け入っていく。

「さあ~、どうですか~?

大きな岩に剣が2本刺さってる。

「え~、剣というのは、え~、この甲斐駒ヶ岳でも拝まれている
 不動明王様の象徴なんですよ」

剣の向こうjには鳳凰山山。さらに富士山も望める。神々しいなぁ。
こっちにも大きな岩がある。

「凄い岩ですねぇ~。あっ、こんな所にお花咲いてますよ。
 ダイモンジソウですねぇ」

@ダイモンジソウ(大文字草)(白いお花)

岩の裂け目にたった一輪咲くダイモンジソウ。
大の字の花が風邪で大きく揺られている。

「山に行った時、毎回発見がありますねぇ」

<山旅スタイル>

ここで山旅スタイル。
田村さんがお勧めするのが山日記です。

〇山日記のすすめ

「登山の時間や行動、気付いたことを細かくメモに取ります。
 五年目、鳳凰三山で踏み跡を巡って道に迷ったこともありました」

真冬の雪山でカモシカと遭遇したことも克明に記されています。

「具体的に、え~、見たこと、気付いたことを書いておくと、 
 え~、書いていく過程でまた新たな気づきが自分の中に
 芽生えているような気がします」

書くことで自分の中に新たな発見があるといいます。

「岩溝にダイモンジソウを見つけた。
 ほんの少しの苔が作った土の上に種が落ちて花を咲かせた奇跡。
 そこに生きる逞しさ。置かれた場所で精一杯生きることの
 大切さを実感する」

日々の登山を綴(つづ)る山日記。試してみてはいかが?

午前6時半、9合目を過ぎた。

「おっ、いよいよ山頂が見えてきましたよ。あの一番高い所です」

あれが甲斐駒の頂かぁ。

「ここの駒ケ岳の自然、ゆかりの場所をちょっと行ってみましょう」

登山道を外れ、修験道ゆかりの場所へ。

「こちらです。地獄谷の東の覗きです」

ここが昔からの修験の場だという。
修験者でもある田村さん、突き出た岩の先へと進む。

「悪いことしません。改めます」

田村さん、いきなりの修行モード。
岩場から身を乗り出し1000以上もある切れ落ちた谷底を覗き込む。
凄く怖そう。地獄谷の東の覗き、恐ろしい体験をすることで
決して地獄には落ちないと誓いを立てるのだという。

田村さん、地面が白く変わってきましたね。

「そうですね、こちらは花崗岩が風化した
 ❝まさ❞の山という雰囲気ですね」

まさですか?

「はい、真の砂と書いてまさと読みます」

白い砂浜のようなまさを踏んでピラミッドの頂へ。

ハイマツの緑が鮮やか。あと一息。

〇甲斐駒ヶ岳(2967m)

昨日と今日で10時間以上、随分登ったなぁ。

「はい、駒ケ岳山頂到着です。お疲れ様でした。
 今日は展望が最高ですね」

山頂から昔の修験者も見た大展望が広がる。

「まず日本一の富士山どうですか?」

日本の最高峰。

「右側には二番目の北岳、間ノ岳が見えています」

トップスリーが綺麗に見える。

自分の影が雲に映ってる。登り切った者へのご褒美、ブロッケン現象だ。

〇登山ガイド 田村茂樹さん

「ほんとに長くて険しくてどっから登っても大変で
 これでもかというぐらいもう、岩、岩、岩、登り、登り、登り、
 たたみ掛けてきますね。登ることに集中してそれがいろんな知識を
 与えてくれるんだと思います」

名峰、甲斐駒ヶ岳、その険しい山と向き合い、
自然の尊さを感じた山旅でした。

いかがだったでしょうか?二日間に渡る甲斐駒ヶ岳の山旅でした。
上記にありますように番組内でも岩、岩、岩という感じの
巨石がとにかく多い山でした。また険しい厳しい怖いような場所も
かなり多い山でした。
自然の造形美がとても尊い、清く険しいですが自然の美しさや
高山植物の優しげな姿に癒されるような山でした。

アバター
2020/11/10 22:52
こんばんは!そうですか、書くことによって確かに覚えやすいですね。
現在は便利な時代ですのでピコピコと入力が確かに多いですね。
A5の紙にこちらのもびっしりです。かなり原稿がたまっています。
アバター
2020/11/10 21:01
最近文字を書かない気がしますw




Copyright © 2024 SMILE-LAB Co., Ltd. All Rights Reserved.