690番: ロシア語Ⅱ (2)
- カテゴリ:日記
- 2020/11/09 10:13:01
【第2回】 あそこにあるのは何? (2/100)
——Что там ? あそこにあるのは何ですか?
シトー ターム
——Там капуста. あそこにあるのはキャベツです。
ターム カプースタ
《語句》
что [シトー] (疑問詞)何
там [ターム] (副詞) あそこに
капуста [カプースタ] キャベツ
《アルファベット》
К к (カー)
С с (エース)
Т т (テー)
У у (ウー) :この「ウ」は唇を丸めてぐっと前に突き出して発音します。
Ч ч (チェー)
≪きょうのポイント ≫
1:疑問詞 что
ロシア語は、原則的には綴ってある通りに読めばいいのですが、
例外もあります。что の発音はチトーではなく、シトーです。
что は「もの」について用いられます。もうひとつ疑問詞 кто も
覚えましょう。 кто は「人、および動物」について用いられます。
Кто там ? あそこにいるのは誰ですか?
クトー ターム ?
2: 疑問詞が文頭にある疑問文のイントネーション
\_ \_
Что там ? Кто там ?
かなり高い音調で始まり、чтоやктоなど話し手が強調したい語
のアクセント音節を強く発音してから、そのあと下げます。
ここではчто 、 кто のそれぞれo の音を強く発音して、
その後тамはうんと低い音調にまで下げます。
3: 語順
疑問詞を用いた疑問文には、疑問詞に対する答えの部分は
ふつう文末に置かれます。
Что там ? あそこにあるのは何?
に対して、たとえば、キャベツだとして、答えるときは、
「キャベツはあそこにある」では変で、
「あそこにあるのはキャベツだ」となります。
Что там ? (あそこにあるのは何?)
に対しては
Там капуста. . (あそこにあるのはキャベツだ)
であって、
Капуста там. (キャベツはあそこにある)
ではトンチンカンな応答になります。
《練習》 発音しましょう
1)капуста (カプースタ)キャベツ 2)кáccа (カッサ)レジ
3)том (トム)(本などの)巻 4)тудá (トゥダー) あそこへ
5)кудá (クダー) どこへ
6)Что там ? (シトーターム) ——Там кáccа (タームカッサ)
あそこにあるのは何ですか? ——あそこにあるのはレジです。
7)Что там ? (シトーターム) ——Там дом.(ターム ドーム)
あそこにあるのは何ですか? ——あそこにあるのは家です。
8)Кто там ? (クトーターム)——Там мáмa. (タームマーマ)
あそこにいるのは誰? ——お母さんですよ。
テキストは以上です。
テキスト外の放送で
чтоの発音について。
標準ロシア語では、[シトー] と発音しますが、ペテルブルグでは [チトー]
と発音されるとのこと。
アメリカに亡命したレニングラード出身の詩人、ヨシフ・ブロツキー
(ノーベル文学賞を受賞作家)の作者自身の詩を朗読したCDを聞い
ていたら、чтоを [チトー]と言っていたとのこと。
конéчно (カニェーシナ)と発音すべきところでブロツキー
さんは、 (カニェーチナ)と発音していたとのこと。
「退屈だ」という意味のскучно(スクーシナ)をペテルブルグの人
の中には(スクーチナ)と発音する人がいるとのこと。
ペテルブルグ出身のゲストのグルゴリー・アプーフチンさん
の話では「パン屋」булочная(ブーラシナヤ)も(ブーラチナヤ)と
発音するとのこと。
ベラルーシ語とロシア語の境界線がなく、ウクライナ語とロシア語の境界線がなく
どこまでが方言でどこから別言語に分類されるかは、わからないそうです。
フランス語にも似た現象があって、ドイツとフランスの国境の町、ストラスブールの方言は、
私の耳には、ドイツ語50%、フランス語50%の奇怪な言葉でした。(一応フランス語らしい)
ロゼッタストーンといえば、ステーキにたとえると、シャトーブリアン。しっかり食べてね。
ロゼッタストーンのロシア語を所有しているので、文法書はそれを終わらせてから考えようと思っています。本を薦めてくださりありがとうございます。買うのはだいぶ先だけど、とても参考になります!
といっても、先に英語のロゼッタストーンをやろうとしていて、まだ30%程度なのです。7月に2週間くらい時間が取れたあとは忙しくてなかなかできなくて。忙しいと心が亡びますね。復活したらガンガン進めていきたいです!