日本百名山 ~BSプレミアム~ ①
- カテゴリ:レジャー/旅行
- 2020/11/09 00:07:05
こんばんは!9日(月)は北陸や北日本の日本海側を中心に雪が降り、
雷を伴うところもあるでしょう。落雷や突風などに注意してください。
沖縄も先島諸島を中心に雨が降りそうです。
その他の地域は晴れる見込みです。
訪れるのは南アルプスの甲斐駒ヶ岳。
険しき信仰の道を辿(たど)り、白き頂を目指します。
日本屈指の急登 黒戸尾根
登るにつれ変化する風景
神宿る霊峰
時を超える祈りの岩峰
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甲斐駒ヶ岳
山梨県北杜市(ほくとし)
山梨県北杜市から仰ぎ見る甲斐駒ヶ岳、
花崗岩からなるピラミッド型の白い山頂が特徴です。
JR中央本線の小淵沢駅から車で30分。登山口でガイドさんと待ち合わせ。
おはようございます。
ガイドさん
「おはようございます」
よろしくお願いします。
〇登山ガイド 田村茂樹さん
「はい、ガイドの田村です。よろしくお願いします」
大学で地質学を研究していた田村茂樹さん。
山好きが好じてガイドに転身、山岳修行と重なる修験者でもあります。
どんなコースですか?
「はい、200年以上前に子の駒ケ岳が開かれたときと同じく、
え~、山岳信仰の道を行きます。下の里山から鉱山まで、え~、
いろんな景色を楽しみながら日本の山の持ってる本当の大きさを
風雅さを楽しめます」
〇横手駒ケ嶽神社(770m)
まずは登山口の神社でお参り。山の神様に登山の無事を祈願する。
甲斐駒ヶ岳を目指す1泊2日の山旅。
登山口の神社を出発し、黒戸尾根に取りつく。
岩が剥き出しになった刃渡りや岩場に付けられた梯子(はしご)や
鎖(くさり)を登り、7合目でテント泊。
ご来光を拝み、赤石沢奥壁の谷を覗き山頂を目指す。
下山は来た道を戻る。標高差2200m、健脚者向けのコースです。
「では行きま~す」
お願いします。
*撮影:8月上旬
朝7時出発
まずはブナやミズナラが繁る樹林帯を登って行く。
田村さん、結構急な登りですね?
「気温もだいぶ上がって蒸し暑くなってきたので熱中症にならないように
マスクを取って登りましょう」
暑いからまずくを外そう。
登るにつれ、森の雰囲気が変わってきた。
*許可を得て撮影しています
大きな岩の上に木が沢山生えてる。これは凄いなぁ~。
「この岩の上に生えてる苔が気に栄養を与えてくれてるのですねぇ。
凄いですよねぇ。生命の地から感じますね」
苔でこんなに大きく育つんだ。岩の上にまるで森が出来たみたいだ。
出発から4時間半、少し開けてきましたね。
「いよいよ見えてきましたね。これが刃渡りです」
〇刃渡り
刃渡りですか?
「はい、見ての通り刃物の刃の部分を渡っていくように見えるところから
刃渡りって呼ばれています」
ここからは安全の為にヘルメットをかぶる。
両側ともすっぱり切れ落ちている。風が吹いてきた。
風に煽(あお)られ転ばないように一歩一歩確実に進んで行く。
「え~、今から大体1500万年前ぐらいに地中にマグマが入って
え~、それが冷えて固まったのが花崗岩なんですけども
え~、それが、え~、地中に隆起してできたのが
甲斐駒ヶ岳ということなんですね」
この刃渡りも途方もない時間をかけて自然が創り出したんだ。
登山口から6時間、梯子が現れた。
「あ、梯子の間にミヤマカラマツソウが生えています。
白い花火のようなそういう可憐な花ですね」
@ミヤマカラマツ(深山唐松)
岩場の影に咲いているミヤマカラマツ。逞しいなぁ。
「こういう厳しい場所で、え~、奇麗な花が見れると元気が出ますよねぇ」
梯子を登りきると今度はロープが付けられた岩場。
「怒涛の登りですね」
怒涛ですか?確かに激しいですね。
岩を乗り越えるとまた梯子が現れた。鎖と梯子が次々と現れる岩場が続く。
「はい、橋を渡ります」
今度は橋?うわぁ~、深い谷に掛けられている。
この山本当に凄い登山道を行くなぁ。
「こちらが不動岩です」
〇不動岩
随分石塔が建ってますね?
「この山を開山された小尾権三郎さんが威力不動様としてお祀りされています」
この不動岩は江戸時代に甲斐駒ヶ岳を開山した修験者を祀っているそうだ。
開山した威力不動を称える真言だそうだ。
<山旅スケッチ>
ここで山旅スケッチ。江戸時代に修験の山として開かれた甲斐駒ヶ岳。
小尾(おび)権三郎が親の代から40年以上をかけ苦行の末に開山したと
伝えられています。
その後の険しさゆえ、多くの修験者が甲斐駒ヶ岳で修行に励みました。
今も各地からの信仰登山は続いています。
ガイドの田村茂樹さんも甲斐駒ヶ岳で修行を行う修験者の一人です。
社会で生きずらさを感じ、悩んだ時、山に登ることで救われたといいます。
更に修験道と出会い、心が安らかになり、甲斐駒ヶ岳に魅せられていきます。
「道端の要所要所に神様仏様それから登って来られた先達(せんだつ)達が
え~、祀られていまして、え~、そういった、え~、方々に守られながら、
え~、励まされ力をくれるような感じになりますね」
時代を超え、修験者たちの祈りが響きます。
更に急な登りが続く。
「はい、垂直な梯子です。三点指示でしっかり行きましょう」
垂直に近い岩の壁に掛けられた梯子。
手足の三点を確保しながら登って行こう。
わぁ~、高いな~。
「はい、続けてもう一段ありま~す」
急な岩場では岩から体を離し足元に気を付けながら進む。
真っすぐ一気に登って高さを稼いだなぁ。
〇七合目
登山口から7時間、山小屋だ。
「はい、七丈小屋に到着です。お疲れ様でした。
今日はこちらでテントを張って泊まります」
今日は事前に予約していたテント場に泊まる。
コロナ対策のため、一人一張りだ。
満天の星空が広がる。明日も天気が良さそうだ。
今回はこの辺りで終了致します。次回は二日目からスタートいたします。
二日目はまずご来光を拝み、高山植物を眺めながら進んで行く予定です。
11月9日(月)ですがにっぽん百名山
「奥羽山脈 和賀岳~巨木の森 天空の花咲く秘境のへ~」の
再放送がBSプレミアム 12:30~13:00予定で再放送です。
ご興味ある方はご視聴をいかがでしょうか?
個人的にはこちらの和賀岳につきましてはいずれこちらの日記のほうに
記載する予定です。どうぞよろしくお願いします。
どうぞ今週末も冷え込み等に気を付けながら健康に過ごしていくように
まいりましょう。どうもありがとうございました。
どうもお疲れ様です。
そうでしたか、苔がお好きでしたか。苔がありますと風情がでますよね。
となりますと銀閣寺なども良さそうですね。
その京都の苔寺素敵ですね。
京都の苔寺にも行きました(*^^*)