『シドニアの騎士』と『キャッチワールド』
- カテゴリ:アニメ
- 2020/10/12 08:26:42
原作を全く知らず、深夜枠で見たのが最初。敵の造型と戦闘シーンに既視感が。
なんだろう? 脳内に引っかかるぞ。何だっけ、なんだっけ……ああ!
『キャッチワールド』の表紙からイメージしたクリスタロイドと憂国の戦闘場面じゃん!
以前紹介したバカSFの極北『キャッチワールド』。
この(疑似)ハードSF的設定が『シドニアの騎士』と物凄く重なるんす。
『さよならジュピター』を手伝った張仁誠の表紙イラストの力が大きいんですけどね。
『シドニア』だと複数のモビルスーツが編隊組んで能力を上げて戦うでしょ。
憂国も艦隊組んでクリスタロイドと戦うんですけど、イメージがすごくダブる。
戦死者に対してドライな部分も似てるなぁ。
『キャッチワールド』後半でクリスタロイドの母星から、
「我々は……コミュニケーションを……希望する」という通信が入るトコは鳥肌モノですが、
ガウナに捕食され後に回収されたエナ星白と主人公の対面シーンもなかなかです。
敵であるガウナとクリスタロイドもダブるんですよ。
シドニアも憂国も地球滅亡ののちに復讐を果たしにいくわけっすからね。
原作はコミックらしいけど、作者は『キャッチワールド』知ってるのかな。
マッドサイエンティストもいる。『シドニア』の落合、『キャッチワールド』のルルケッター。
どっちがマッドか? 落合はわりとまともである。ルルケッターの狂気には勝てないと思う。
悪魔召喚儀式で異種知性体と意思疎通を図ることも、彼の計画に折り込まれてたのかも?
細かいとこだと『シドニア』のヒロイン、融合個体つむぎ(キュート!)の無邪気さが、
『キャッチワールド』のMI(機械知性)の狡猾さと対照的で面白い。
私が長く付き合うとしたら……やはりMIを選ぶであろう。気が合うと思う。
と、いうわけで。『キャッチワールド』好きなら『シドニアの騎士』見ても損しません。
原作コミックよりアニメのほうがハード/シリアス風作画なので、そこもお勧め。
クリス・ボイスの再評価とか短編集刊行とか……ないだろうなぁ。
わ、観てましたか! 終盤が怒涛の展開でしたよねー。
ラストで二人を助けに来たオカリンの凛凛しさに泣きそうでした。
彼らはどの世界線でもひたむきでカッコいい。
ゲームはやったないので、私のシュタゲ知識は全てノベライズからです。
古本屋の百均棚に富士見書房、海羽超史郎の書いた上下巻の
『円環連鎖のウロボロス』があったら買いです。楽しめますよ。
前半はオカリンが厨二病切れちゃって、ただのシュッとした男子なのがあれですが、
後半~クライマックスへの流れよかったですね。
しかしクリス・ボイスの短編集、わたしは読みたいなぁ……。
昔はそういうのは本当に早川書房の仕事だったんですけどね。
今は国書刊行会かなっていう。
クリスボイス、そこそこ書いてたそうだから短編集は作れると思うんですが……ニーズがないか。
そうそう、『シュタゲ。ゼロ』御覧になりましたか。最初は話がタルいしアマデウスも魅力薄ですが、
終盤の怒涛の盛り上がり、本編のクライマックスに繋がる執念オカリンの覚醒はメチャ胸熱ですよ。
わたしはテレビないので、『シドニアの騎士』完結してDVD化したら観ようと思います。
『キャッチワールド』みたいだと聞けば観たくなりますもん。
ああ、クリス・ボイスの再評価、して欲しいですね。
短編集は国書刊行会さんがしそう……かな?