日本百名山 ~BSプレミアム~ ③
- カテゴリ:レジャー/旅行
- 2020/10/09 00:02:32
こんばんは!9日(金)は西日本から東日本で雨の降る所が多い見込みです。
その他の地域は晴れる所が多いでしょう。台風14号の影響で非常に強い風が吹き、
猛烈なしけとなる所があります。南西諸島から東日本では
暴風や高波に厳重に警戒してください。西日本や東海、伊豆諸島は
大雨となる所があるため、土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水等にも
警戒が必要です。
涼を求めて沢登り
湿原を彩る花々
火山が生んだ風景
峰々に集う命
夏空に生命かがやく
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立山
〇山岳ガイド 佐伯岩雄さん
立山の山麓で生まれ育った佐伯岩雄さん。
学生時代からスキーやロッククライミングに熱中。
その経験を活かし立山を案内するベテランガイドです。
ご先祖さまは立山と深いご縁があるんだとか。
全開は天狗山山荘で一泊するところで終わりました。
今回は頂上を目指して行きます。
<山旅スケッチ> 立山開山物語
ここで山旅スケッチ。
立山登山の拠点となる室堂平。
〇室堂平
ここに開山の伝説が残されています。
室堂平の東のはずれ
「この先に私のご先祖様に祀る場所がちょっとあるので寄って行きましょう」
大きな洞穴
「ここが玉殿の岩屋です。立山開山の父と言われてます」
〇玉殿の岩屋
立山開山の舞台とされる玉殿の岩屋です。
〇立山曼荼羅大仙坊A本(江戸時代後期)
個人蔵 画像提供 立山博物館
開山の物語は立山信仰の世界観を絵図にした立山曼荼羅に描かれています。
山麓に暮らしていた佐伯有頼
ある日一頭の熊を矢で射ました。
有頼は逃げる熊を立山の山奥に追っていきます。
熊が逃げ込んだのがこの玉殿の岩屋。
中に入ると矢が刺さって血を流している阿弥陀如来が現れました。
そして有頼は阿弥陀如来に立山を開山するよう命じられたと言います。
立山を開山した佐伯有頼の子孫にあたるのが今回のガイドの
佐伯岩雄さんです。
「え~、伝説とはいえ、ご先祖様のお蔭でこうして美しい山に
沢山の人がこれるようになったことは光栄だと思います」
開山から1300年、信仰の山として立山は崇められているのです。
*撮影:8月中旬
再び立山を訪れたのは長梅雨が明けた8月中旬。
室堂平から立山の主峰、雄山を目指す。
青空が広がってますね。
「そうですね、今回はもう上は抜けてるんで山頂は
綺麗に抜けてくれると思いますよ」
最高峰の大汝山からの昇る日の出が眩しい。
〇室堂山展望台(2675m)
わぁ~、雄大な眺めだ~。
「はい、え~、ここが絶景ポイント、立山カルデラを望む室堂山展望台です。
ここは大きな崩落地なんですけれど、え~、かつてここの中に
噴火口があってそれが、あの~、沈んで行ったカルデラと
いうことになっていますね」
〇立山カルデラ
立山カルデラは東西6、5km、南北4、5km。
標高差は1700mもある巨大な窪地。
立山火山の火口が浸食作用で大きく崩落して出来たものだという。
「じゃこれから浄土山目指して行きますね」
立山の南西に聳える浄土山。そこから立山の主峰雄山の姿が見られるという。
岩がゴツゴツとした急な登りだなぁ、日差しも強くなってきた。
出発して1時間半
〇浄土山山頂(2831m)
「はい、え~、ここが、え~、浄土山になります。
え~、私たちが目指す雄山山頂が見えてきましたね。
だいぶ近くなってきましたよ」
雄山はもう目の前だ。
あの尾根を登って行くんだ。身が引き締まるな。
「この足元にあるのがミヤマリンドウです」
紫の花。爽やかな紫。ほっとするなぁ。
@ミヤマリンドウ
@ヨツバシオガマ(赤紫色のお花)
山の彩りが疲れを癒してくれる。
@ハクサンイチゲ(白いお花)
〇ライチョウ
ライチョウの雛だ、お母さんもいたぞ。かわいいなぁ。
今朝出発した室堂平を見下ろしながら雄山を目指す。
「あの奥の方に今、熊が見えますね。ちょっと動いてますね」
えっ熊ですか?どこ?どこ?
〇ツキノワグマ
いたいたツキノワグマだ。
そういえば阿弥陀如来が化身して立山を開山させたのも熊だったよな。
雄山山頂への最後の登り、急な岩場が続く。
「この辺り不安定な石もあるんで足元を注意して行きましょう」
最後まで気が抜けないな。
出発して3時間半、間もなく山頂。ここに来てガスかぁ。
〇雄山山頂(3003m)
着いたぁ~。
「お疲れ様でした~。無事山頂に着けましたね。
はい、あの~、雄山山頂標高3003mです」
立山信仰に導かれ多くの人々がこの頂を目指して登って来た。
〇雄山神社 峰本社
展望は見られそうですかね?
「そうですねぇ、良かったり悪かったりなんですけれども太陽が少し出てきて
少しあったかくなってきたのでどうですかね。あっ、少し見えてきてますね」
雲が切れてきたぞ。黒部源流の山々が見えてきた。
野口五郎岳だ。その奥に槍ヶ岳も見える。
水晶岳、北アルプスの稜線が次々と姿を現す。
燕(つばくろ)岳も見える。北には剱岳の姿が雲の間から望める。
〇山岳ガイド 佐伯岩雄さん
「あのホントに小さい時からずっとあの、立山に夏は登りにきたり、
スキーをしに来たりずっとしてたんであの~、特別な場所って言うより
生活の中にある場所なんですよね。季節によって雪が沢山ある所から
新緑になって花が咲いて紅葉してそしてまた雪が降ってって、
あの~、長くシーズンをいろんな楽しみ方が出来るので
その魅力を沢山の人に伝えられたらなぁって言う風に思います」
1300年の霊峰立山。
潤いに満ちた峰々を巡り、そこに息づく生き物や
花々と出会う山旅でした。
3日間に渡る日記でした。見にくかったはずですが
いつもご返答下さる方ありがとうございます。
ガイドさんと開山のことでの深い繋がりがあることは素敵です。
いつまでの素敵な立山でいてほしいですね。どうもありがとうございました。
どうもお疲れ様です。ももさんの地域は大丈夫ですか?
そうですね、相当遠くに熊さんおられましたので襲い掛かってくるのは
考えにくいでしたが、遭遇になりますよね?w
立山にこのような阿弥陀如来が熊さんの化身してというのがあるのを初めて知りました。
そしてガイドさんのその佐伯岩雄さんが伝説の方の血を引いていることもびっくりでした。
台風14号ですがこちらに向かっていますので、恐らくももさんの地域は大丈夫かもしれませんが、
念のために警戒を緩まさない方がです。どうぞ素敵な週末をお過ごしくださいませ。