632番: スタンダード仏作文(11)(上)
- カテゴリ:日記
- 2020/10/07 15:58:03
【11回目】例文11
日本はついには外国の圧力のもとに、門戸を開くこと
になろう。
Le Japon ouvrira enfin ses portes sous les pressions étrangères.
◆ 歴史や物語の中では、すでに過去になったことがらでも 現在形を用いて、
生き生きと描写する手法があります。
この現在形を「歴史的現在」(présent histrique )、もしくは
「物語的現在」(présent de narration、あるいはprésent narratif )
と言います。
この présent histrique (もしくは présent narratif )に対応して、
単純未来形を用いると、視点を一度過去の一時点に引き
戻して未来を展望することになります。
(=過去における未来)
「源氏はその後継者として北条氏をもつことになろう。」
Les Minamoto auront pour successeurs les Hojo.
◆ 日本語で現在で書かれていても、それが未来の行為である場合
には、フランス語では単純未来を使います。
「この作家は来年来日します。」
Cet écrivain viendra au Japon l'année prochaine.
また、時の副詞節(quand, dès, que などに導かれる節)内では
未来の行為は「単純未来形」、
条件節(si に導かれる文)の中では「現在形」を用いることに
なっています。
「天気になったら、外出しましょう。」
Quand il fera beau, nous sortirons. (単純未来形)
S'il fait beau, nous sortirons. (現在形)
問題A
1: 3日後に、私たちはフランスに向けて出発します。
ゴタの答案: Nous partirons dans trois jours pour France.
正解は : Nous partirons pour France dans trois jours.
【単語の勉強】
dans + 数 + 期間: 現在を中心にして「~後に」、
過去を中心にした場合は
≪数 + 期間 + après≫
≪感想≫
フレーズに正しい順番があるとしたら、ゴタの減点は大きく、
特に問題がなければ、10点差し上げたいが・・・
文法書では、フレーズの語順に関する文法規則は、特に
見当たらなかったので、間違いとは言えない答案のようです。
おおざっぱに言えば、「言いたいこと」は、文末に置くのではないか
ということです。問題文では、「3日後」が言いたい点、伝えたい点だと
思うので、dans trois jours を文末に置いた正解文は、やはり、
正解中の正解でしょう。
よって、ゴタの答案、減点2点 (8点/ 10点)
別の言語だけど、昔、『月刊基礎ドイツ語』という雑誌で「時」、
「理由・目的」「方向」「場所」の順になるという解説を読んだ
記憶があるのですが、フランス語ではどうなんでしょうか?
2: 彼が戻ったら、私たちは仕事を再開しましょう。
ゴタの答案: Quand il reviendra, nous recommençons travailler !
正解は : Quand il sera de retour, nous recommencerons à
travailler. (à notre travail)
※ travailler の代わり( )内も正解
≪感想≫
間違えたのですが、recommencerons を初めて見たので感激。
未来形語尾は、rai ras ra rons rez ront というのは学習で
机上の知識だったが、recommencer の未来形(1複)と初対面。
尚、私、ゴタの答案は、後半部、全滅につき0点。
単に、1人称複数現在にしただけでは、勧誘の表現が
伝わらず、不正解としました。 (下につづく)