Nicotto Town


五飯田八宝菜の語学学習日記


618番: アルルの女(14)

        【27】      
.Jan  lui-même avait l'air content :  il voulut faire danser sa mère ;
.la pauvre  femme  en  pleurait  de  bonheur.*
.  A minuit,   on  alla  se  coucher.   Tout  le  monde  avait  besoin
.de  dormir ... Jan  ne  dormit  pas,   lui.   Cadet  a raconté
.depuis*  que  toute  la  nuit  il  avait  sangloté ...Ah !   Je vous
.réponds  qu'il  était  bien  mordu,  celui-là...
 
                     訳     
ジャン自身も満足げだった: ジャンは母親を踊らせようと
しました。哀れなるかな、母親は感極まって涙をこぼした。
   真夜中、人はみな眠りにつきました。疲れて誰もが眠ら
れずににはいられませんでした...ジャンは眠らなかった。
後に弟が語ったことなのですが、ジャンは、一晩中、嗚咽して
いたのだった。ああ、(何ということか)請け合って言いいま
す。ジャンは実に苦しんでいたのです、あの青年は・・
  
              
                    《語句》    
avait besoin de dormir  眠らなければならなかった 
      < avoir besoin de + 不定詞 ~しなければならない 
      その理由は、踊りつかれたからで、「眠らずには
      いられなかった」、ということです。
* depuis  この depuisは「~以来」ではなく、単独の副詞で「のちに」
「あとで」「あとになって」などと訳します。
   なお、後で話したら、その時点も過去なので、話した内容は
     大過去です。 il avait sangloté これが大過去。過去の中の過去。
sangloté  <  sangloter (自)すすり泣く、むせび泣く、嗚咽する
réponds (直、1単)<répondre 請け合う
         répondre + que + 直説法(ことを)保証する
     Je vous réponds qu'il viendra./ 彼が来ることは保証します。 
bien まさに  mordu の前の bien は「まさに」、「確かに」と訳します。
mordu 過去分詞 <mordre  ① 嚙む、  ② 苦しめる、傷める、
    bien には「強調」の効果もあります。「よく嚙まれた」のでは
    ありません。悪人なら、「よくぞ犬に嚙まれてくれた」なのですが、
     
     
celui-là 主語と同格、対比強調させる効果があります。
    「あの人は!」という感じです。

 
                    《文法》
使役のfaire  (1)
faire と不定詞は親和力が強いので、この間にたとえ不定詞の主語であっても
入ろうとしても、放り出されてしまうほどです。一句できました。

  「主語でさえ放り出されるfaire + 不定詞かな。」(字余り)

J'ai fait partir mes enfants en Suisse./ 私は子供たちをスイスへ発たせました。
ジェ フェ パルティール メザンファン アン スュイス

使役のfaire  (2)
代名詞の場合はfaire の前に来ます。とにかく、faire + 不定詞
の間には来させない。

   「代名詞 + faire + 不定詞」

Je les ai fait partir en Suisse. / 私は彼らをスイスへ発たせました。
ジュ レ ゼ フェ パルティール アン スュイス  

(話また脱線しますが、女性名詞の国に
  行くときの前置詞は en ですよ。)


使役のfaire  (3)
  不定詞が他動詞のときの構造
 「faire + 不定詞+ 不定詞の補語名詞 + par (または à) + 名詞」

長ったらしい設計図ですが、よく見ると、主語はついに
放り出されて、「par 付きの名詞」という前置詞句に格下げ
されました。例文をみましょう。

J'ai fsit construire une maison par (もしくはà) un architecte.
ジェ フェ コンストリュイール ユヌ メゾン パール (ア)  アン ナルシテクト
私は一軒の家を建築家に建てさせました。


使役のfaire  (4)
  不定詞が他動詞で直接補語が人称代名詞の場合
 「代名詞 + faire + 不定詞」

Je l'ai fait construire par lui.
ジュ レ フェ コンストリュイール パール リュイ 
私はそれを彼に建てさせました。
 ( par のあとは強勢形人称代名詞になります。)

尚、このlui は間接補語人称代名詞にすることもできます。
Je la lui ai fait construire.
ジュ ラ リュイ エ フェ コンストリュイール
私はそれを彼に建てさせました。




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