616番:アルルの女(12)
- カテゴリ:日記
- 2020/10/01 09:28:43
【25】
Le père disait* : ≪Il est guéri:≫ La mére; elle; avait
toujours des craintes et plus que jamais surveillait son
enfant ...Jan couchait avec Cadet, tout près de la ma-
gnanerie ; la pauvre vieille se fit dresser un lit à côté de
leur chambre...Les magnans pouvaient* avoir besoin
d'elle,* dans la nuit.
訳
父親は言うのだった。「あの子は治った。」母親はというと、
相変わらず、何かしら不安を感じていて、今まで以上に
その子を監視していた・・・ジャンは弟と一緒(の部屋)に
寝ていた。そこは養蚕室のすぐそばにあった; 母は彼らの
部屋の隣にベッドを用意させました・・・蚕は夜中にも世話が
必要になるかもしれないと言って。
《語句》
craintes (pl) < crainte (f) 恐れ、心配
avoir crainte de ~ ~を恐れる
テキストの avait des craintes は crainte が
複数形なので「あれやこれやと心配していた」
ぐらいでいいと思います。よくわからなくて申し訳ないですが
「不定冠詞」が使われているので、特定できない「不安感」が
伝わるのかなと思います。
magnanerie (f) 養蚕所、養蚕,
ここでは農家の家屋内にあることになるので「養蚕室」でいいと思います。
se fit は se faire の単純過去。
dresser un lit 「寝床をとる」
se faire + 不定詞 ~させる、~してもらう
*pouvaient <pouvoir ~かもしれない
*avoir besoin d'elle 彼女が必要である
avoir besoin de ~ ~が必要である
≪注意≫
* Le père disait:よく見る文は Il a dit. ですよね。複合過去なら
「彼は言った。」でいいのですが、ここはよく見ると
半過去形です。繰り返し言っていた、ということです。
ですからここの訳は「父親は言い続けた」「ずっと言っていた」
というようなニュアンスを出して訳したほうが作者の意に
叶います。