ムーランの真実
- カテゴリ:ニュース
- 2020/09/12 19:18:27
ディズニーの実写映画「ムーラン」がいよいよ上映開始だそうです。(日本ではDizney+で有料配信)。
これは、中共が全面的に協力(?)して撮影されたもので、出演している俳優も、大陸中国出身の俳優ばかりのようですね。
そして、撮影されたのは新疆ウィグル自治区であり、
この地の治安当局だか支配当局だかが、協力したのだそうです。
このため、今、アメリカの議員や人権団体、香港、台湾、タイなどの民主勢力が
ムーランのボイコットを呼びかけています。
これに対して中共は大反発しました。
この手の国際ニュースをよくご覧になる方ならご存じかと思いますが、
ちょーりっけん、という名前のえっらそ~~~うな報道官が、
めっちゃ上から目線でああだこうだ、言っておりました。
まあ、撮影されたのは、ウィグル陣弾圧のニュースが世界をかけまわる「前」だったというのですが、
あ~。それはあくまで、ニュースが広がる「前」であって、弾圧が始まる「前」ではありません。
この違いを把握しておく事は重要だと思います。
そして、そもそもムーランとはどんな伝説なのか。
親孝行な娘が主人公の、有名な「中国の(と称する)」伝説だと言われていまして、
事実、さまざまなメディアでこの物語は長年語られてきているのですが、
それにもかかわらず、「中国の」伝説とは言いがたい部分があります。
というか、私の基準ではこれは中国の物語とは違います。
全く違う。
少なくとも、「漢民族の」物語では全くない。
ではどこの伝説かと申しますと、
昔北魏という国をたてた新鮮卑族という人々が歌に歌ったのが、
記録に残されている最初だということです。
では鮮卑とはどのような人々だったかというと、本来の中国(三国志が好きな人なら、中原というとわかりやすいですね)の「北」にいた、「遊牧民」なのです。
ちょうどこの北魏ができた当時、幾つもの北方民族が南下して、数々の国をたてていたのですが、そのうちのひとつ。
そして、さらにそのまた北から別の北方民族が北魏に侵入してきた時のこと。
北魏の王さまは、敵と戦うため、徴兵をする事にしました。
しかし鮮卑の娘木蘭(ムーラン)のお父さんは、病弱でした。
戦争になんか行ったら生きて帰れないでしょう。
ちなみに古代の中国(としておきましょうか)の常識では、聴衆された兵は、
指定された地点まで自分で行かなくてはならなかったのです。
もちろん、武装も自前でした。
そこで、木蘭は親に内緒で市場へでかけ、馬と鞍(というか馬具一式だと思うけど)を手に入れて、これまた親に内緒で、お父さんのかわりに兵士として出かけてしまいました。
そして、英雄として統覚を表していくことになります……。
そして実は、ロシアやロシアの南部に接する地域、東欧まで広がるひろ~いエリアに割拠していたいろいろな遊牧民の間に、胴タイプの物語が伝わっています。
王女であったり、ただの農民の娘であったり、バリエーションは様々ありますが、
父のかわりに馬に乗って(必ず、馬に乗って行くところも重要ですよ)軍に加わりに行くのです。
時代によっては、鉄砲を持って、というようなものもありますが、つまるところ、それだけ長く語り伝えられた人気の物語である事がわかります。
さて。
一方、本来中原に住んでいたいわゆる漢民族にとって、戦争に行く時は、ふつう、「歩いて」行くものでした。
馬に乗っているのは偉い人。
貴族であり、武挙(武官を選抜する試験)で選ばれた軍官のような人たちで、一般庶民じゃありませんが、こういう人たちしか馬には乗っていませんでした。
また、確かに漢民族は親孝行の者が得た理がちょ~好きです。
ですが、それは普通、病気の親のために自分の内腿の肉を切って与えた……というようなものなのですよ。
あるいは日本の養老の滝の伝説と同じタイプのものもありますし、むしろそちらの方が原型なのでしょうが、
自分の肉を切り取って与えるというのは実は史実。
実際、そりゃもうなが~い間、各王朝は繰り返し「それやっちゃだめだからね」という禁令を出しています。
なのに、親孝行は皇帝に褒められるものですから、後を絶たなかったというんですね。
人肉食に対するタブーがなかったという事もあるのでしょう。
決して、親のかわりに戦争に行く、などという親孝行はありませんでした!
仮にあったとしても、男に従う事が美徳とされた漢民族にとって、女が剣を取って『馬に乗り」、軍隊に応召するなんて想像もできなかったと思われます。
実際、同じようなテーマの民話は、他に「全く」ありません。
説話集にも載っておりません。
まあ中国は歴代王朝の文献が数多く残されておりますし、
私はその全てを読んだとは到底言えないですから、探せばどこかにあるのかもしれませんが、
文化的にはちょっと考えられないな、と思います。
つまり、中共は、鮮卑族という北方民族の伝説を文化窃盗したのです。
大昔に、ではありますけどね。
(少なくとも私はそのように判断します)
別に、ムーランを見るななどとは私は申しませんが、
色々と違和感があるし、ある意味で、他民族の文化ジェノサイドを続けている中共の、プロパガンダの一環ではないかと思っています。
事実、ウィグルに続いてモンゴルでそういう動きが始まりました。
モンゴル人に対して、今後モンゴル語を学校で教えてはいけない(教育は北京語でやらなきゃいけない)という命令が出されており、
今現在モンゴルでは大反発が起きています。
モンゴルといえば言うまでもなく、かつての北方民族のひとつであります。
賛同なら… 此処までって事で… …御返事は不要と致します~^^)ノ
なんだろうねえ……。
思考の構造が我々(というか、西欧スタンダード)とは相当に違うという事なのかな。
拝金主義なことは間違いないし。
ほんと、一般の人民には優しくない国だと思うよ(従ってとなりにあるのはめーわくしごく)。
ナンて云うか (民に対して)ズルいと思うので… Cと云う御国は…
広大な国土故か…ソレとも 統治者は(暴君的?)王族皇族的視点や価値観で…民を導く(と云う名の管理)が当然的 思考なんですかネ?
あっ。書き忘れたので追記です。
えー。同じ俳優を使ってる。しかもそれは中国人に白刃の顔が見分けられないから?
そんな話があったんですかあ!
それは初耳です……なんというか……開いた口がふさがりませんでした~。
そうだね~。
ここ数年、中共がやらかしている少数民族弾圧(ほんとは少数じゃない)がだんだん世界に流出してきたから、
アメリカみたいな国柄だとそういう事には目をつむれないんだと思う。
そこへもってきて米中関係が先鋭化してきてるから、そりゃあ黙ってられないでしょという事だけど、
日本もそうだが、経済(企業)側は、ちゃっかり中共にくっついたりしているからねえ。
あ、私はウィグル人やチベット人、香港や台湾の味方だよ~。もっちろん。
そうですね~。
確かに、かつてはジャパンマネー、今はチャイナマネーで、金主には逆らえないというところは大きいと思いますが、
中共の問題は、やはり注文が多すぎるという事でしょうか。
まあ、私が今回問題視しているのは、そもそもムーランは中国(漢民族)のもんじゃないよね、という点です。あれが中国のものという主張には、どうしても民俗学的に私にとって違和感ありありでして。
リアルの民族紛争…的 火種にナッテキタ感がぁ…orz (大反発って何ぃ!?)