仮題 記憶の住人
- カテゴリ:小説/詩
- 2020/09/06 22:40:21
仮題 記憶の住人
陽炎のように現れては消える
捕まえられそうなのに掴むことさえできず
少し離れては現れるお前はいったい誰なのだ
膨大なアルバムの中を歩き回り
どこかにいるはずの姿を探し回るのに
鏡の中で踊るお前はいったい誰なのだ
憶えているのに覚えていない
水面に映る月のようにその姿は幻で
憶えているのに覚えていない
私の中には存在しているのに
喉元で詰まり出てこぬ名を
今日もまた呼ぶことなく呑み込んで
また明日も問うのだろう
『お前はいったい誰なのだ』
*****
忘れていたわりには覚えているとか。
日常生活の雑音と処理していたのに忍び込んでいたとか。
好きなはずなのに名前が出てこないとか、あれ・それ・これが連発するとか、ポイントは抑えられているけど薄ぼんやりとか。
記憶が仕舞われている脳のどこかの部屋に鍵はあるのだろうか。無いのだろうか。
私が忘れているのはそこにたどり着く為の道順なのだろうかと思う今日この頃。
そして最後に日記を書いたのがほぼ2年前。
書きたい欲求が無かったと言っても長い間書かなかったのね。
(正確に言うと公開してません…書いてもUP出来ないようなものばかりです)
書きたい欲求が生まれてこないのは、今の生活に大きな不安や不満がなかったり、
感情の揺れ幅が安定して過ごせてる場合か、もしくは言葉にすることが怖かったり
表現するチカラが成長してなかったりする場合だと思います。
葉月さんは前者で。私は後者ですね(;´・ω・)
とにかく今はいろんな好きな人の言葉を読んで、自分の心の瘡蓋を補強して
もっと感情が揺れ動いても大丈夫なように、出来るだけ生きていこうと思います^^
だから葉月さんの新しい言葉を読めたこともすごくうれしいです。
なんとなく、ずっと憶えていてほしい んだけどそれは望み過ぎで
いつもはまったく忘れていても、たまに、何かのきっかけでふと思い出す、
そんな記憶の住人でいたいなぁ・・・って思ったw