385番: 青いスカーフ(1)
- カテゴリ:日記
- 2020/07/17 05:54:55
青いスカーフ
Le Foulard bleu (Madeleine Chapsal)
青いスカーフ マドレーヌ シャプサール
【1】
Si pâle. Avec l'ossature à fleur de peau, à croir que la chair s'est
mise à fondre, à s'estomper.
Sophie contemple avidement ce visage de sa mère qu'elle
n'a jamais vu ainsi et qui n'est là, elle peut le redouter, que
pour peu de temps. Avant de s'absenter à jamais.
≪訳≫
あまりに蒼白で、痩せていて、まるで身体の肉が
溶けたかのように、肌の下に骨があるようだ。
ソフィーは母のそんな顔を、しっかりと見つめている。
そんな風に母を見つめたのは初めてのことだった。
ソフィーは、母がもういないんじゃないかと心配に
思った。本当にいなくなる日を前にして。
《単語等》
si 大変、とても
si~que ・・・ (相関関係表現)とても~なので・・・です
ossature (f)骨、骨格、骨組み、(物語の)構成
s'estomper ぼやける、かすむ
peau (f)皮膚、肌
fleur (f)花 / à fleur de ~ ~とすれすれに
chair (f) (人間やけだものの)肉、身、
à croire que =il est à croir que + 直説法 ~であるようだ。
fondre (他)溶かす、(自)溶ける
se mettre à ~ / ~し始める、~にとりかかる
avidement 貪るように、がつがつと
contemple <contempler (他) 熟視する、うっとりと見とれる
考え込む、瞑想する
ainsi そのように
redouter ひどく恐れる、心配する
qui n'est là 母はいない
elle peut le redouter このle がqui n'est là を示す中性代名詞。
s'absenter
cache-nez (首を隠すもの)
cache-col (襟を隠すもの)
でっさかい。
いつもコメントありがとうございます。
スカーフ、ネッカチーフ、マフラー、と列挙されていますが、écharpe(これもマフラー)より
生地が薄く短い、と書かれています。
foulard (フラールと発音します)は本来薄絹の布地なのだそうです。
「コンコルド和仏辞典」で(マフラー)を引くと
cache-nez
cache-col
foulard
の3つが挙げられています。
foulard には(絹の)マフラーという条件がつけられています。
そこで「ゴタぴょん仏和辞典」は、マフラーをécharpe
首巻きとスカーフを foulard として取り入れます。
バンダナは載っていなかった・・
ということはニュアンス的には
「首にまく布切れのようなもの」ということなんでしょうね。