フォルテ
- カテゴリ:小説/詩
- 2020/07/14 02:18:24
今すぐ貴方に会えるなら
この差し出した両手を下そう
代わりに乱れた髪を
優しこの指でく整えたい
Aから始まる言葉
終りに近づく程
心に冷たい雨が降る
其れが嫌だと俯いたら
貴方はくれたよね?“言葉”を
雨宿りにもなりたいけど
其れより傘の中へおいで
空から落ちる適は
誰かが慈しみの心を
零にして地面の中に吸い込まれた
本当は其れは温かいから
寄り添い合う事で
もう 泣かなくていいよって
伝えようよ、と
いい加減な私は我儘で
其れを楽し気に眺めてる貴方は
嫌いだと口にしたら
嘘つきって悪戯な目で誘うから
やっぱり 私は 貴方の傍から離れられない
優しい雨音 しとしと音を立ててる
まるで 全ての音を
まるで 全ての景色を
包み込んで抱きしめられているようで
嫌いにはなれないの
傘を差し出す貴方に
引き寄せ合う力があるなら
私は負けだね
でも 其れが嬉しいの
雨という 誰かの悲しみを糧にして
寄り添い合う罪悪感より
其の悲しみが慈しみだよと
口にする 貴方は
やっぱり 嫌いだけど好き
本当にそうだったらいいな|ω゚).。oO(遠い目)