Nicotto Town


五飯田八宝菜の語学学習日記


291番:さすらいの青春

  【前前回6月8日の復習】

Nous étions pourtant depuis dix ans dans ce pays
lorsque Meaulnes arriva.

J'avais quinze ans.  C' était un froid dimanche
de novembre, le premier jour d'automne
qui fît songer à l'hiver.

     訳
私たちは、モーヌがやってきたときには、この地には、しかし10年
は住んでいた。
私は15歳になっていた。 それは11月の寒い日曜日、秋も深まり、
冬を彷彿とさせる最初の日だった。

   《語句》
pourtant (副詞) しかし、けれども、だけど
          接続詞ではなく、副詞なので、文中に挿入可
     C'est pourtant très difficile.  しかしそれは大変難しい。

   《解説》
この物語の出だしでは、

「彼が私たちのところに来たのは189・・・年11月のある日曜日だった。 」

となっていて、それからその地へ移転してきたことが描かれていた。
だからこのサント=アガットに引っ越してきたのは、188・・・年のことで、
語り手の「私」はまだ5歳だったことが、ここでわかる。

モーヌがやってきたのは189・・・年。
物語の語り手の「私」は、この10年の隔たりを、
記憶の中で、ほぼ同時のこととして描いてきたので、
我々読者側も混乱しかけたが、
ここで、はっきりと時系列が明かされている。


   【6月15日(月)の学習】

Toute la journée, Millie avait attendu une voiture de La Gare qui
devait lui apporter un chapeau pour la mauvaise saison.

        訳
ミリーは1日中、駅の車を待っていた。寒い季節用の帽子を
もってきてもらうことになっていたのだ。

    《単語》
devait ~することになっていた<devoir ~することになっている(予定)
devoir は直説法半過去で、過去における予定、未来、宿命などを表現する




    【本日6月22日(月)の学習】

Le matin, elle avait manqué la messe ; et jusqu' au sermon, assis
dans le chœur avec les autres enfants, j' avais regardé anxieusement
du côté des cloches, pour la voir entrer avec son chapeau neuf.
   

その日の朝、ミリーはミサに出なかった; そして説教のときまで
私は他の子供たちと内陣に座り、新しい帽子を被ったミリーが入って
来るのを見ようと、入口の方を見ていた。


                《語句》
chœur  m   合唱団、コーラス、聖歌隊、
        内陣
sermon  m (宗教)説教、
           prononcer un sermon  説教する、法話をする 
assis (形) 過去分詞)座っている <asseoir 座らせる
s'asseoir  (代)座る 
anxieusement (副) 不安な気持ちで、気にしながら、心配そうに
cloche 鐘
du côté des cloches    鐘の方
          (通常、鐘楼は入口の上方にあるので、入口の方と訳す)




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