267番:さすらいの青春
- カテゴリ:日記
- 2020/06/15 05:17:39
【前回の復習】
Nous étions pourtant depuis dix ans dans ce pays
lorsque Meaulnes arriva.
J'avais quinze ans. C' était un froid dimanche
de novembre, le premier jour d'automne
qui fît songer à l'hiver.
訳
私たちは、モーヌがやってきたときには、この地には、しかし10年
は住んでいた。私は15歳になっていた。 それは11月の寒い日曜日、秋も深まり、
冬を彷彿とさせる最初の日だった。
冬を彷彿とさせる最初の日だった。
pourtant (副詞) しかし、けれども、だけど
接続詞ではなく、副詞なので、文中に挿入可C'est pourtant très difficile. しかしそれは大変難しい。
《解説》
この物語の出だしでは、
「彼が私たちのところに来たのは189・・・年11月のある日曜日だった。 」
となっていて、それからその地へ移転してきたことが描かれていた。
だからこのサント=アガットに引っ越してきたのは、188・・・年のことで、
語り手の「私」はまだ5歳だったことが、ここでわかる。
モーヌがやってきたのは189・・・年。
物語の語り手の「私」は、この10年の隔たりを、
記憶の中で、ほぼ同時のこととして描いてきたので、
我々読者側も混乱しかけたが、
ここで、はっきりと時系列が明かされている。
【本日の学習】
Toute la journée, Millie avait attendu une voiture de La Gare qui
devait lui apporter un chapeau pour la mauvaise saison.
devait lui apporter un chapeau pour la mauvaise saison.
訳
ミリーは1日中、駅の車を待っていた。寒い季節用の帽子を
もってきてもらうことになっていたのだ。
《単語》
devait ~することになっていた<devoir ~することになっている(予定)
devoir は直説法半過去で、過去における予定、未来、宿命などを表現する