こんにちは！梅雨前線が北上し、九州から近畿にかけて雨や雷雨となる。
東海もお昼頃から雨。北陸や関東から北海道は日中は晴れる地域が多いようです。
沖縄は曇りの地域が多いです。

大いなる大地の恵み・ジャガイモ　～ドイツ～

誠に勝手ながらですが昨日は待ちの市場で買い物をしましたハンナさんこと
ハンナ・ミートさんがポテトサラダ・ウィーン風　ソーセージ添えを
作ったところで終了しました。その続きを今回ご紹介致します。

ハンナさんとはクーニッツさんが経営をしている農場のお店にジャガイモを
買いに来た女性です。

９月半ばになるとこのニーダーザクセン州のリューヒョウの町から南へおよそ
５ｋｍにありますリューベルン村ではジャガイモの収穫を祝う行事が行われます。
人々は連れたってジャガイモ畑へ出かけピクニック気分で１日を過ごします。
ジャガイモの乾燥した茎を集めて焚火にします。農作業が機械化される以前に
村人総出で収穫にあたったその結果を懐かしむかのように人々は畑に立ち、
自分の手でジャガイモを掘ります。秋のうららかな日、人々は大地の恵みに
直接触れるんです。獲れたてのジャガイモを焚火で焼きます。焚火は昔から
収穫を祝う感謝祭でに神に奉げる儀式として欠かせないものでした。
現在のこういうピクニックにも昔からの伝統が生きているのです。
３０分程焚火で焼かれたジャガイモは独特のスモーキーな風味が加わり野趣に
富んだ美味しい味がします。ホクホクと湯気の立つジャガイモに
サワークリームを付けてサラダと共にいただきます。
行事に出た女性は「とても馴染みのある行事です。昔は農民が収穫を
手伝った人たちを招いて焚き火を炊き、ジャガイモを焼いて
一緒に食べたって聞いてますよ」
　別の男性「こちらにどうぞ。ジャガイモがまだあるよ」
ジャガイモパーティーを手伝うのは近所のレストランシェフの
ベルント・ブルームさんです。
美味しいジャガイモを食べてもらうため、今日一役かって出ました。
女性「良く焼けているのをください」
ブルームさん「これが大きくていいですよ」
　リューブルン村に一軒だけあるレストランホテル。その名もずばり
ジャガイモホテルと呼ばれています。ジャガイモパーティーを手伝って
いたブルームさんはこのレストランのシェフを努めています。
収穫のシーズン、レストランの中庭ではジャガイモフェスティバルが
開かれています。茹でたばかりのジャガイモを人々は皮を剥き、ビールと共に
楽しみます。ブルームさんのレストランはジャガイモづくし。
スープからデザートまで全てジャガイモを使った３０種類以上の
料理が出されます。
　メニューの一部をご紹介しましょう。ブラッドソーセージにマッシュポテトと
アップルピューレを合わせた料理。
ジャーマンポテトのサワーポーク、玉ねぎ、ピクルス添え。
茹でたジャガイモにサーモンとサワークリームを添えたサラダ。
砂糖で煮たポテトスープとアイスクリーム、コーヒー豆のフランベ。
　ブルームさん「ではポテトフリッターのサーモン・キャビア添えを
作りましょう」
　主な材料はジャガイモ、ラディッシュ、スモークサーモン、キャビア、
イクラ。
まず、ジャガイモをキメの粗い擦りおろし器で摺り下ろします。
ジャガイモを擦り下ろしたら次に卵を加えます。
「素材のつなぎに小麦粉を使います。味付けしたハーブソルトを１つまみ入れて
良く混ぜます。見栄えを良くするためラディッシュとクリームの付け合わせを
作ります。まずラディッッシュを擦り下ろします。イクラとキャビアは
仕上げに使います。クリームを絞って擦り下ろしたラディッシュを混ぜ
合わせます。レモンのスライスの上にクリームを乗せます」
　ラディッシュクリームの上にイクラとキャビアを盛ります。
ブルームさんが５年前に考案したこの料理は評判を呼び、今ではレストランの
人気メニューの１つとなっています。
　「卵、オリーブオイル、マスタード、酢、レモンでソースを作ります」
卵とオリーブオイルを混ぜ、スプーン１杯のマスタードと酢を少々加えます。
そして、レモンを搾ってよく混ぜます。料理のメインとなるジャガイモの
フリッターを仕上げます。先程準備したジャガイモを卵で溶いたものを
適当な塊にしてフライパンに置きます。フリッターは両面５分ずつ焼きます。
焼き過ぎないように気を付けます。キツネ色のいい焼き色になってきました。
ラディッシュクリームを中央に置いた皿に焼き上がったポテトフリッターを
盛り付けていきます。オリーブオイルとマスタードのソースはその間に
形良くかけていきます。そして新鮮なスモークサーモンをポテトフリッターの
上に乗せ、彩りとしてディルを添えます。

〇ポテトフリッターのスモークサーモン・キャビア添え
　Ｋartoffelpuffer　mit　Raucherlachs　und　Kaviar

ポテトフリッターのスモークサーモン・キャビア添えの出来上がりです。

レストランに出されるブルームさんの料理
ジャガイモの美味しさを知り尽くした地元のシェフならではの腕が冴えます。

今日のレシピ

～ファーマーズ・ブレックファスト　　～ポテトフリッターの
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　スモークサーモン・キャビア添え～

材料（４人分）　　　　　　　　　　　材料（４人分）
ジャガイモ　１ｋｇ　　　　　　　　　ジャガイモ　　　　　８個
タマネギ　　３個　　　　　　　　　　卵　　　　　　　　　３個
ベーコン　　２５０ｇ　　　　　　　　スモークサーモン　　８切れ
卵　　　　　４個　　　　　　　　　　
ピクルス　　２個　　　　　　　　　　ラディッシュ　　　　適量
アサツキ　　１束　　　　　　　　　　生クリーム
塩　　　　　少々　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　イクラ　　　　　　　少々
　　　　　　　　　　　　　　　　　　キャビア
　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　レモン　　　　　　　１切れ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　小麦粉　　　　　　　適量
　　　　　　　　　　　　　　　　　　ハーブソルト

　　　　　　　　　　　　　　　　　　ディル　　　　　　　適量

　　　　　　　　　　　　　　　　　　マスタード　　　　　適量
　　　　　　　　　　　　　　　　　　酢

　　　　　　　　　　　　　　　　　　オリーブオイル　　　適量

今回のドイツの人々にとりましてかけがえのない野菜のジャガイモを
ご紹介致しました。勝手ながらの都合と構成で①～③の２日制になり
拝見しにくいかと思われます。失礼を致しました。
　今回のポテトフリッターのスモークサーモン・キャビア添えは
いかがでしょうか？
かなり高級感を感じたかもしれません。キャビアは大変塩気が強く
そのままですと塩辛いです。有名な食べ方ですとクラッカーの上にキャビアを
乗せ召し上がるというものがポピュラーです。
ジャガイモとスモークサーモン自体には味が弱いものですからキャビアの
塩気とベーコンやイクラなどの塩分活かしてのお料理かと感じます。
　この料理のやり方をそのままで再現も良しですし、応用といいますか、
変形させて何か別の魚でやってみるなども良いかも分かりません。
どうぞ皆様の楽しみ方次第です。ご活用をいかがでしょうか？

気温が高い地域が多く、また風が強い地域、お天気の変化がある地域など
めまぐるしい感じのお天気のところもあるかもしれません。
どうぞ雨具を持参したり、適度なエアコンや扇風機、その他を使用して等
臨機応変にし、この気温の高さや湿度の高さで体調不良にならないように
気を付けていきましょう。
どうもありがとうございました。