グランドグルメ ヨーロッパ食材紀行~BSP ①
- カテゴリ:グルメ
- 2020/06/09 11:05:18
こんにちは!九州南部は雨が降る。九州北部、四国の天気は下り坂で、夜は
所々で雨。中国から東北は晴れる。北海道は雲が多い。沖縄は雨。
大いなる大地の恵み・ジャガイモ ~ドイツ~
ドイツ第2の川エルベ川。北ドイツニーダーザクセン州(ドイツ語ではNidda、
Land Niedersachsen)の大地をもってとうとうと流れていきます。
エルベ川の中流域には美しい森と農地が広がっています。
ニーダーザクセン州の南東部に当たるこの地方はジャガイモの国と呼ばれています。
広大なジャガイモ畑。秋9月、春に植えたジャガイモが実りの季節を迎えました。
エッケニルト・クーニッツさん。この土地で5代に渡って農業を営んでいます。
朝5時半、トラクターを運転してジャガイモ畑に向かいます。
クーニッツさん「ジャガイモは10cmから15cmくらいの地中に埋まって
います。外へ出荷するものは大きくし、質が良いものでなければなりません。
中くらいのものですか、ここに20個以上のジャガイモがありますよ。
明るい良い色のジャガイモでしょう。この土が良いイモを育てるんです」
クーニッツさんのジャガイモ畑は60ヘクタール。
この地域では中規模の広さです。
かつて秋の収穫期には村人総出の作業が続きました。今はトラクターのお陰で
少人数の作業が可能になりました。20人の農民が1日がかりで行ってきた
仕事量をトラクターは1時間でこなします。ジャガイモは25cmごとに
作られた畝(うね)に植えられています。トラクターは畝に添ってジャガイモを
土と共に掘り起こし、ジャガイモの実だけを振るいにかけていきます。
ジャガイモは元々南アメリカ原産ですが、16世紀の半ばにポルトガル人によって
ヨーロッパにもたらしました。18世紀プロイセンのフリードリッヒ大王が
自国でのジャガイモ栽培を命じたことからジャガイモは次第にドイツに
定着していきました。現在ではジャガイモはすっかりドイツの国民食となり、
ドイツ人1人当たり年間65kg。およそ800個のジャガイモを食べると
言われています。
クーニッツさんは今年(現実2020年ではありません)
2000tの収穫を見込んでいます。
ニーザーザクセン州のこの地方はドイツ全体の1%にも満たない広さですが、
ジャガイモ生産高では20%をにらっています。
クーニッツさん「ジャガイモは春の適切な時期に植えなければなりません。
温かい土が必要ですし、湿りすぎても腐る原因となります。土の湿度が
8度になって植えたものが良いジャガイモになるのです」
トラクターの荷台を満載にして、クーニックさんはジャガイモ畑から戻ります。
自宅のある農場に戻るとジャガイモの振り分けが始まります。始めに割れ目の
入ったものや腐った部分があるものを別のコンテナに仕分けます。
それらは家畜の飼料となります。
その他のジャガイモはベルトコンベアーに乗せられ、大きさによって
振り分けられます。小さなジャガイモは工場へ送られ、ポテトチップスなどの
加工食品になります。大きく成長した質の良いジャガイモだけが選別され、
倉庫に貯蔵されて、湿気が取れるのを待ちます。
袋詰めの前に最終チェックが行われます。最高の品質を誇るジャガイモが
こうして袋に詰められ、市場へと行くのです。穫り入れから袋詰めまで
クーニックさんの農場ではこの時期1日14時間も働きます。
売ることが出来ない品質のものは牛などの家畜の餌となります。
無駄は一切ありません。
クーニックさん「牛はジャガイモが大好きです。質の悪いジャガイモも
こうして無駄なく使えます」
クーニックさんの妻ハイドルンさんです。
ハイドルンさんは農場の中で小さな店を経営しています。
自分たちで作った農作物を直接お客に売りたいと5年前に店を始めました。
この店ではジャガイモの他にもポークソーセージ。ジャム、リンゴ、様々な
フルーツ漬けなど自分の農場で出来た手作りの食品が売られています。
買い物にやってきたのは近くに住む常連客のハンナさんです。
毎日自転車に乗って買い物に来るハンナさん。この日はクーニッツさん夫妻の
自慢のジャガイモ一袋を買っていきました。
*ここまでがドイツのジャガイモ文化とクーニッツさん夫妻が行っている
農場のお話です。次回は具体的に料理のご紹介を致します。
ありがとうございます。ももさん、そうでしたか。北海道に行かれたことがあるのですね?
なるほどお、現地でジャガバターを召し上がりましたか。そうですね。美味しいですね。
確かに流石なお味でした。バターのほうも北海道は現地生産ですものね。お味はシンプルに
お塩だけでしょうか?中にはお醤油や明太子を上に乗せたりもありますよね?
すごくおいしかった!北海道さすがです(*^^*)