Nicotto Town


五飯田八宝菜の語学学習日記


235番:さすらいの青春


Nous étions pourtant depuis dix ans dans ce pays
lorsque Meaulnes arriva.

J'avais quinze ans.  C' était un froid dimanche
de novembre, le premier jour d'automne
qui fît songer à l'hiver.


     訳

私たちは、モーヌがやってきたときには、この地には、しかし10年
は住んでいた。
私は15歳になっていた。 それは11月の寒い日曜日、秋も深まり、
冬を彷彿とさせる最初の日だった。


   《語句》

pourtant (副詞) しかし、けれども、だけど
         接続詞ではなく、副詞なので、文中に挿入可
     C'est pourtant très difficile.  しかしそれは大変難しい。

   《解説》

この物語の出だしでは、

「彼が私たちのところに来たのは189・・・年11月のある日曜日だった。 」

となっていて、それからその地へ移転してきたことが描かれていた。
だからこのサント=アガットに引っ越してきたのは、188・・・年のことで、
語り手の「私」はまだ5歳だったことが、ここでわかる。

モーヌがやってきたのは189・・・年。

物語の語り手の「私」は、この10年の隔たりを、
記憶の中で、ほぼ同時のこととして描いてきたので、
我々読者側も混乱しかけたが、
ここで、はっきりと時系列が明かされている。




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