『線路は続くよ』
- カテゴリ:30代以上
- 2020/05/21 20:14:03
# HORIZON
汽車が駅に着く
朽ち果てた、まるで廃墟のような駅
降りる人も、乗る人もいない
ホームの壁には、薄汚れたポスター
綺麗な湖と、色とりどりのお花が咲き誇る山々の写真
書いてある文字は、季節に滲んで、読み取れなかった
「よいしょ。よいしょ」
聞こえてきた声に誘われて、動いているのが不思議な自動改札を抜け、外に出てみる
一面に広がる瓦礫の草原
崩れた山
地平線
「う~ん、もう少し」
再び聞こえてきた声を探すと、ひとりの少女が、大きな瓦礫を動かそうとしている
近寄って手を貸す
「よいしょ~」
二人がかりでようやく瓦礫を動かす
「ありがとう」
下にあった小さな瓦礫を両手で持ち上げながら少女が言う
「何をしているの?」
「瓦礫の下から、お花の声が聞こえたから」
見るとそこには、小さな菫の花が咲いていた
「折角咲いたのだもの、やっぱりお空を見上げたいでしょ」
「此所は・・・」
駅で見かけたポスターが頭をよぎる
「此所はね、とっても賑やかな観光地だったのよ
「湖があって、高いお山があって、いろんなお店やホテルもあって
「たくさんの人たちがいたわ」
何があったのだろう
「何にも。ただ、時が過ぎただけ」
手に持ったままの小さな瓦礫を見つめ、微笑みながら少女が言う
「ねえ、あなたは・・・」
問いかけようとしたとき
RRRRRR
発車のベルが鳴り渡った
「ごめんね。もう行かないと」
振り向いたそこには、少女の姿はなく、草むらと瓦礫の中、それでも綺麗に手入れをされた小さな祠が、朝の光に照らされて、ひっそりとたたずんでいるだけだった
汽車は走り続ける
次はどんな景色に出会えるのだろう
つづく
久し振りの「線路はつづくよ」ですね^^
廃墟の様な駅~いったいここに何があったのだろう。
単純かもですが、「ラピュタ」が少し浮かびました。
~ゆ様のブログやコメントが、見れて、少しホッ~З~です。
正直「どうされているのかな~?」と思っていました。
冗談で『「FF7」にハマっているのかな~』とメッセを
書きましたが、本心ではありません。
ご家族やご本人に何かあったのかな~と不安ではありました。
このコロナ禍(騒ぎ)も終息に向かっているのでしょうか…
だと良いですよね~^^
「本コロナ感染と、偽コロナ感染(コロナ風邪)がある。」と
東京大学の研究チームが、発表されたそうですが、
軽症が、コロナ風邪(偽コロナ)なんでしょうか?
PCR検査では、この違いが分からないそうですね。
殆どが「偽コロナ」だったら良いのですが…。
早く、元の生活に戻ると良いですよね~^^
失敗作ですね
本当は、もう少し長いお話のはずでした
でも、言葉が綺麗に繋がらず、後半部分を最後の文に圧縮し、削除しました
おかげで
「なんのこっちゃ。さっぱり分からん」
なお話になってしまいましたが
これが、いまのわたしのせいいっぱいです
(#^.^#)