190番 さすらいの青春
- カテゴリ:日記
- 2020/05/18 00:40:52
【前前回の学習は163番】
Quant à moi, coiffé d'un grand chapeau de paille à rubans,
j'étais resté là, sur le gravier de cette cour étrangêre, à
attendre, à fureter petritement autour du puits et sous le
hangar.
j'étais resté là, sur le gravier de cette cour étrangêre, à
attendre, à fureter petritement autour du puits et sous le
hangar.
私はといえば、リボンの付いた大きな麦わら帽を被って
この見知らぬ校庭の砂利の上に立ち残り、井戸の周りやら、
物置の下を恐るおそる見て回ったりした。
quant à ~に関しては
coiffé de ~をかぶった < coiffér (他動詞)(頭に)をかぶせる
paille (f)麦わら
j'étais resté là 私はそこに残っていた
gravier (m)砂利、小石
cour (f)中庭、校庭
étrangêre < étranger 外国の、未知の、よその、他人の
fureter (自動詞)探し回る、あさり回る、詮索する
petritement 細々と
puits (m) 井戸
autour まわりに
autour de ~ のまわりに
autour de le puits →縮約→ autour du puits 井戸の周りを(で)
hangar (m) 納屋、物置、倉庫
【前回の学習は182番】
C'est ainsi, du moins, que j'imagine aujourd'hui notre arrivée.
訳
到着した日のことを、このような有様で、今になって私は思い描くのである。
【語句】
du moins 少なくとも, とにかく
(過去のことで記憶は、まばらだが、少なくともという意味)
aujourd'hui 「きょう」という意味だが、ここでは、昨日、きょうの意味では
なく、「今日になって」、「今振り返って」という意味
c'est ainsi que ~ ~以下は、このようである。
imagine < imaginer (他動詞) 思い描く、想像する
【本日分】
Car aussitôt que je veux retrouver le lointain souvenir de cette
première soirée d'attente dans notre cour de Sainte - Agathe,
déjà ce sont d'autres attentes que je me rappelle; déjà, les
deux mains appuyée aux barreaux du portail, je me vois épiant,
avec anxiété quelqu'un qui va descendre la grand'rue.
première soirée d'attente dans notre cour de Sainte - Agathe,
déjà ce sont d'autres attentes que je me rappelle; déjà, les
deux mains appuyée aux barreaux du portail, je me vois épiant,
avec anxiété quelqu'un qui va descendre la grand'rue.
訳
というのは、サント=アガットの校庭で、待っていたあの初めての夜の
遠い思い出をたどれば、私は、すぐにまた別の待っていたことの記憶を
呼び起こすことになるのだ。
遠い思い出をたどれば、私は、すぐにまた別の待っていたことの記憶を
呼び起こすことになるのだ。
既に、私は門の格子に両手をかけて、誰かが街道を下って来るのを
心配そうに伺っている自分の姿を見るからである。
【語句】
aussitôt que ~するとすぐ、直ちに
déjà すでに
appuyées <appuyer (他動詞)支える、(contre, à, sur に)もたせかける、押し付ける
(par)(によって)支える
barreaux (m, 複数形) < barreau (m) 格子、柵
épiant 現在分詞 < épier こっそり観察する、見張る
② 探る、耳を澄ます / épier les bruits 物音に耳を澄ます
me vois < se voir 自分の姿を見る、自分の姿を思い描く
anxiété (f) 心配、不安、気がかり
【語句】
aussitôt que ~するとすぐ、直ちに
déjà すでに
appuyées <appuyer (他動詞)支える、(contre, à, sur に)もたせかける、押し付ける
(par)(によって)支える
barreaux (m, 複数形) < barreau (m) 格子、柵
épiant 現在分詞 < épier こっそり観察する、見張る
② 探る、耳を澄ます / épier les bruits 物音に耳を澄ます
me vois < se voir 自分の姿を見る、自分の姿を思い描く
anxiété (f) 心配、不安、気がかり
voir の直接目的は、quelqu'un で 「誰かが大通りからやって来るのを見る・・・」
となるはずですが、me という目的語 がありますので、混乱しています。
直訳すると、
「私は不安げに、両手を門扉の格子に付けて、誰かが大通りからやって来るのを
自分に見ている。」
というヘンテコな日本語になります。
きっと、その誰かを眺めている自分の姿を想像している・・・といっているのでしょう。
ここは、すみません、わからないので、「グラン・モーヌ(みすず書房)」の名訳に
頼りました。(訳の後半はこの本を写しています。)