Nicotto Town


五飯田八宝菜の語学学習日記


190番 さすらいの青春

 【前前回の学習は163番】


Quant à moi, coiffé d'un grand chapeau de paille à rubans,
j'étais resté là, sur le gravier de cette cour étrangêre, à
attendre, à fureter petritement autour du puits et sous le
hangar.

     訳
私はといえば、リボンの付いた大きな麦わら帽を被って
この見知らぬ校庭の砂利の上に立ち残り、井戸の周りやら、
物置の下を恐るおそる見て回ったりした。

quant à  ~に関しては
coiffé de  ~をかぶった  < coiffér  (他動詞)(頭に)をかぶせる
paille (f)麦わら
j'étais resté là 私はそこに残っていた
gravier  (m)砂利、小石
cour (f)中庭、校庭
étrangêre < étranger  外国の、未知の、よその、他人の
fureter  (自動詞)探し回る、あさり回る、詮索する
petritement  細々と
puits (m) 井戸
autour まわりに
autour de ~ のまわりに
autour de le puits →縮約→  autour du puits  井戸の周りを(で)
hangar  (m) 納屋、物置、倉庫


   【前回の学習は182番】

C'est ainsi, du moins, que j'imagine aujourd'hui notre arrivée.


      訳
到着した日のことを、このような有様で、今になって私は思い描くのである。

   【語句】
du moins 少なくとも, とにかく
     (過去のことで記憶は、まばらだが、少なくともという意味)
aujourd'hui 「きょう」という意味だが、ここでは、昨日、きょうの意味では
       なく、「今日になって」、「今振り返って」という意味     
c'est ainsi  que ~  ~以下は、このようである。
imagine < imaginer (他動詞) 思い描く、想像する


   【本日分】

 Car aussitôt que je veux retrouver le lointain souvenir de cette
première soirée d'attente dans notre cour de Sainte - Agathe,
déjà ce sont d'autres attentes que je me rappelle;  déjà, les
deux mains appuyée aux barreaux du portail, je me vois épiant,
avec anxiété quelqu'un qui va descendre la grand'rue.

   訳
というのは、サント=アガットの校庭で、待っていたあの初めての夜の
遠い思い出をたどれば、私は、すぐにまた別の待っていたことの記憶を
呼び起こすことになるのだ。

既に、私は門の格子に両手をかけて、誰かが街道を下って来るのを
心配そうに伺っている自分の姿を見るからである。


  【語句】
aussitôt que ~するとすぐ、直ちに
déjà すでに
appuyées  <appuyer (他動詞)支える、(contre, à, sur に)もたせかける、押し付ける
         (par)(によって)支える    
barreaux (m, 複数形) < barreau (m) 格子、柵
épiant 現在分詞 < épier こっそり観察する、見張る
        ② 探る、耳を澄ます  / épier les bruits  物音に耳を澄ます
me vois < se voir  自分の姿を見る、自分の姿を思い描く
anxiété  (f) 心配、不安、気がかり



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2020/05/18 07:40
実は、この文章について、門外漢の私には文法的に不明なところがあります。
voir の直接目的は、quelqu'un で 「誰かが大通りからやって来るのを見る・・・」
となるはずですが、me という目的語 がありますので、混乱しています。
直訳すると、
「私は不安げに、両手を門扉の格子に付けて、誰かが大通りからやって来るのを
 自分に見ている。」
というヘンテコな日本語になります。

きっと、その誰かを眺めている自分の姿を想像している・・・といっているのでしょう。
ここは、すみません、わからないので、「グラン・モーヌ(みすず書房)」の名訳に
頼りました。(訳の後半はこの本を写しています。)



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