170番:サウンドオブミュージック
- カテゴリ:日記
- 2020/05/08 03:10:21
【前回の復習】
After a minute's pause she took both my hands in hers, looked inquiringly
into my eyes, and said: Tell me, Maria, which is the most important lesson our Nonnberg has taught you?"
しばらくして、院長は私の両手を掴んで、何かを伺うように
目を覗き込みました。そして言いました:
「ねえ、マリアさん、あなたがこのノンベルクで学んだことで
どの教えが、最も大切な教えだったか、言ってみてくれる?」
Without a moment's hesitation I answered,
looking fully into the beautiful, dark eyes:
"The only important thing on earth for us is to find out
what is the Will of God and to do it."
ためらいもせず、しっかり院長の美しい黒い瞳を見据えて、私は答えました。
「世界でただ一つ、私たちにとって大切な教えは、神の御意思を知ること、
そして、それを実行することですわ。」
"Even if it is not pleasant, or if it is hard, perhaps very hard?"
The hands tightend on mine.
Well now, she means leaving the world and giving up everything, I thought to myself.
" Yes, Reverend Mother, even then, and whole-heartedly, too."
「じゃ、それが気に入らないことでも?もしかしたら、とても
つらいことでも?」
院長の手の握りはぎゅっと強くなりました。
(そうだわ、院長は、この世のお別れのことを言っているんだわ。
何もかも、あきらめる日のことを)私は心でそう自問自答しました。
「はい、そのときでも,心から神に従います、院長様。」
【本日の学習】
Releasing my hands, Reverend Mother sat back in her chair.
"All right then, Maria, it seems to be the Will of God that
you leave us - for a while only,"
she continued hastily when she saw my speechless horror.
"L-l-leave Nonnberg,"
I stuttered, and tears welled up in my eyes. I couldn't help it.
訳
私の両手を離して、院長は、座っている椅子に深く
もたれかけました。
「わかりました。マリアさん。神の思し召しです。
あなたはここを去ることになります。」
院長は、恐怖で声を失った私を見て取ると、
「しばらくの間ですけれど」と急ぎ言葉を継ぎ足しました。
「こ、ここを去ることになるの?」
私は声がもつれ、涙がこみ上げ、どうすることもできませんでした。