Nicotto Town


五飯田八宝菜の語学学習日記


143番 さすらいの青春 つづき

  【今日の学習】

Des gamins qui volaient des pêches dans le jardin s'étaient enfuis
silencieusement par les trous de la haie...  Ma mère, que nous
appelions Millie, et qui était bien la ménagère la plus méthodique
que j'aie jamais connue, était entrée aussitôt dans les pièces
remplies de paille poussiéreuse, et tout de suite elle avait constaté
avec désespoir, comme à chaque 《 déplacement 》, que nos
meubles ne tiendraient jamais dans une maison si mal construite...


                 訳
庭で桃を盗んでいた腕白どもが、こそこそと
垣根の破れたところから逃げて行った。
母のことは、私たちは、ミリーと呼んでいた。
私の知る限りでは最も手際のよい家事をこなした。
そのミリーは直ちに部屋の中に入っていった。
そこは、ほこりまみれの麦わらであふれかえっていた。
そして、私たちの家具もこのような作りの家では
耐えられないだろうと確証した。


   【語句】
volaient  < voler  ① 飛ぶ  ② 盗む ここでは後ろに「桃」と続いているので
    盗むという意味になる。
gamins (複数形)< gamin (m) 子供(男の子) 女の子はgamine その複数形はgamines
           ここでは男性複数形(少年たち)で語られている。
        尚、ロワイヤル仏和辞典も参照したが、②の意味に
        古いことばで「腕白小僧」とあったがここではこちらの意味になる。
pêches <  pêche   ①桃(の実)  ②魚釣り     dans le jardin となっており、
        「庭の中で」と続いているため、ここでは桃。
         魚釣りの意味ならば、池、海、川、湖などの言葉が続くはずである。

s'étaient enfuis  < s'enfuir  代名動詞の複合過去の助動詞にはêtre を用いる。
silencieusement 黙って、静かに、 ひそかに 
        ここでは、「盗む」との相性で「ひそかに」がふさわしい。
        本文では「こそこそ」と訳しました。
trous <  trou (m) 穴、破れ目
par  ~によって、~から ここでは「~から」  par は受け身で英語のby に相当              する動作主の指標になるが、through に相当する役目もある。
           またよく使う表現で1週間に1度などの表現でも用いる。
           une fois par semaine  (1週間に1度)
ménagère (f)家事をみる女性、主婦 
méthodique  (形容詞)体系的な、整然とした、手順のよい、理路整然とした
que j'aie jamais connue 接続法が使われているが、直前の méthodique が最上級であるため
           接続法(aie)となっている。 尚que j'aie connue は接続法過去。paille(f) (集合名詞として)麦わら、藁
poussiéreuse,(形容詞女性形)< poussiéreux (形容詞m) ほこりまみれの、
remplies de  <rempli de ~ ~でいっぱいの
constaté   < constater   (他動詞)  確認する、認める
avait constaté 直説法大過去
désespoir  (m)  絶望、落胆
déplacement (m) 転任、移動

 tiendraient  < tenir  条件法現在3人称複数
 construite <  construire (他動詞) 建てる、建築する 
            過去分詞: construit maisonが女性名詞なので,語尾eが添えられている
dans une maison si mal construite  こんなにひどい建てられ方の家では
そしてそれが直前の条件法と絡み合って、
こんなひどい建てられ方の家では、私たちの家具も(長くは)持たないだろうよ、
と嘆いています。
comme à chaque 《 déplacement 》 「異動」の度そうなんだけど
que nos meubles ne tiendraient jamais dans une maison si mal construite...
これ全体がelle avait constaté の目的語(目的節)になっています。
彼女は~を認めた。
~のところがque 以下。
私たちの家具もこのような作りの家では(長くは)持たないだろうね。
と言って嘆いています。




月別アーカイブ

2024

2023

2022

2021

2020

2019

2018

2017


Copyright © 2024 SMILE-LAB Co., Ltd. All Rights Reserved.