129番: さすらいの青春
- カテゴリ:日記
- 2020/04/20 03:42:01
4月19日(日) さすらいの青春
Vers la fin des vacances, il y a bien longtemps, une voiture de paysan,
qui précédait notre ménage, nous avait déposés, ma mère et moi,
devant la petite grille rouillée.
もう随分昔のこと、休暇が終わる頃だったが、1台の農家の車が、
家財道具より一足先に、私と母を錆びた鉄格子の門扉の前に降ろしたのだった。。
【語句】
vacances < vacance (f) (通例複数形で使う) 休暇、バカンス
il y a ~ 「~がある」と習いましたがここでは、時間的な遡及を表し
家財道具より一足先に、私と母を錆びた鉄格子の門扉の前に降ろしたのだった。。
【語句】
vacances < vacance (f) (通例複数形で使う) 休暇、バカンス
il y a ~ 「~がある」と習いましたがここでは、時間的な遡及を表し
「~前」
il y a bien longtemps で、「随分と前に」「もうかなり昔のことだが」
il y a bien longtemps で、「随分と前に」「もうかなり昔のことだが」
などの意味になる。
paysan (女性形はpaysanne) 農家、百姓
ménage (m) 《古語》 所帯道具一式
《現代》 家事、(家の)掃除
ここでは、古語の「所帯道具一式」
précédait < précéder (他動詞) ~に先行する、(より)先に着く、
(例)Il m'a précédé de quelque minutes.
paysan (女性形はpaysanne) 農家、百姓
ménage (m) 《古語》 所帯道具一式
《現代》 家事、(家の)掃除
ここでは、古語の「所帯道具一式」
précédait < précéder (他動詞) ~に先行する、(より)先に着く、
(例)Il m'a précédé de quelque minutes.
(彼は私より何分か前に着いた)
déposés < déposer (他動詞) ~を置く、下す
(人を)降ろす、(ゴミを)捨てる
預ける、提出する
預ける、提出する
grille (f)(発音:グリーユ) 鉄格子、鉄柵
rouillé(e)(発音注意:ルーィエ) (形容詞) 錆びた
名詞形はrouille (ルーユ)(f) 錆
grille rouillée 錆びた鉄格子 (この文脈からはその門扉のことを言っている)
【文法】
関係代名詞 qui (キ)
名詞を修飾する形容詞節を連結する指標です。
名詞形はrouille (ルーユ)(f) 錆
grille rouillée 錆びた鉄格子 (この文脈からはその門扉のことを言っている)
【文法】
関係代名詞 qui (キ)
名詞を修飾する形容詞節を連結する指標です。
一般に、関係代名詞と呼ばれています。
une voiture de paysan (農家の車)を修飾する形容節は qui 以下の文だよ、と言っているわけです。 qui 以下は
qui précédait notre ménage, nous avait déposés, ma mère et moi,
une voiture de paysan (農家の車)を修飾する形容節は qui 以下の文だよ、と言っているわけです。 qui 以下は
qui précédait notre ménage, nous avait déposés, ma mère et moi,
devant la petite grille rouillée.
nous avait déposés, ma mère et moi でavait déposés, の前にあるnous(私たち) と
後ろに来ている ma mère et moi (私の母と私)は同じ人物です。
人称代名詞は他動詞の前に置く、というのがフランス語の文法規則です。
名詞は後ろに置く、という規則のために、分離していますが、
nous avait déposés, ma mère et moi でavait déposés, の前にあるnous(私たち) と
後ろに来ている ma mère et moi (私の母と私)は同じ人物です。
人称代名詞は他動詞の前に置く、というのがフランス語の文法規則です。
名詞は後ろに置く、という規則のために、分離していますが、
同格による言い換えです。
直説法大過去 = avoir (動詞によりêtre)の半過去 +過去分詞
で、語っている話はもちろん過去のことであるが
その話の中で、さらに昔の話をするときに、この「大過去」
という時制を用いる。
フランス語は過去は、二段階あります。(過去にうるさい民族か?)
avait déposés, これが大過去です。日本語では「降ろした」と訳すよりほかに
ありませんが、「降ろした」のは、話の中の過去「随分と昔に」降ろしたので
大過去です。
「大」が付くと程度が大きいのです。 きょうはここまで。何?大賛成って?
直説法大過去 = avoir (動詞によりêtre)の半過去 +過去分詞
で、語っている話はもちろん過去のことであるが
その話の中で、さらに昔の話をするときに、この「大過去」
という時制を用いる。
フランス語は過去は、二段階あります。(過去にうるさい民族か?)
avait déposés, これが大過去です。日本語では「降ろした」と訳すよりほかに
ありませんが、「降ろした」のは、話の中の過去「随分と昔に」降ろしたので
大過去です。
「大」が付くと程度が大きいのです。 きょうはここまで。何?大賛成って?
いや、たった1秒でも、過去よりも過去になったら、大過去を使う資格ができます。
「私は着く早々、彼に会いに行った。」
この場合、到着したのは、会いに行ったことより、わずかながら、過去です。なので
「到着した」
という大過去に対して、
「会いに行った」
のは過去になります。
また、大過去(過去の過去)のほかにも、「過去の過去」を表現する時制があります。
それは「前過去」という過去ですが、なんだか、刑務所から出てきたみたいで怖いので
これは仏検3級受験の日までお預けしましょう。
前過去は、4級問題にも5級問題にも出題されませんから。
コメン
あきら少年がシャープペンシルのダイヤルを1にすると鋼鉄の体になり、2にセットすると、
ビッグXに変身する。鋼鉄の体が過去とすると、ビッグXは大過去。これはビッグXの2段階活用。
それと同じようにフランス人は過去を2段階活用するものと思われる!(ゴタ談)
グリコの熟カレーが2段であるように。(まあ、このカレーの2段階は消費者の目には見えないが)
ニワトリの子がタマゴとヒヨコとの2段階活用をするように。舌切り雀のおじいさんが大きな箱と小さな箱を選ぶように。既製服に標準サイズとLサイズがあるように。過去は二段階あるのでございますよ。
「昔」と「すっごい昔」ってことですかー