番外: 過去宗
- カテゴリ:日記
- 2020/03/26 17:07:14
我が家の宗旨は、法華です。これは母が先輩から勧められた宗旨でした。
(もともとお荒神さんを祀っていた)
そして父(もと大工)が仕事の関係上、建具屋さんに出入りしていて、そこの主人から法華信仰を勧められ、何と偶然にも母と父は同じ法華信者になったのであります。
そのとき、私、ゴタは、幼稚園児。イエズス様のみ教えに染まっておりました。
親子、別々の宗旨ではありましたが、なにせ、私は幼少の故、何もわからず、
「アーメン」と「南無妙法蓮華経」とを唱える忙しい身でありました。
信愛女学院は、幼稚園までだったので(小学生から大学までは女子校)
ゴタは、小学校に上がったとき、イエズス様の教えから解き放たれました。
のちに仏教学を大学(通信教育部)で学んだ感想を述べると、
こういうことだ。仏教が大乗仏教になって、ブッダが如来に変貌を遂げたとき
ブッダとキリストは「超人」という点で共通し始めた。
信仰の対象としても類似し始めた。
もしかしたら、宗教は究極のところ、一つの偉大な紙に・・偉大な神に
導かれるのではないか?そういう仮説を立ててみたくなりました。
仏教の流れはあらまし下記になります。
釈迦在世の仏教: これが本来あるべき仏教
仏滅後の仏教 : 釈迦の予言通り正法(教えが正しく伝わっている状態)
教団分裂時代 : この分裂はやむを得ない。貨幣経済が発展し
財貨を所持しなければ、教団運営もままならない時代
になったから、釈迦の教えを守り財貨を所持しない派
と所持派に分かれた。さらに20数部派に分裂
大乗仏教誕生時代:釈迦入滅後400年ほどたってから、釈迦を偲び
ストゥーパ礼拝する巡礼者が増えた。
当時の思想は、釈迦は1代で悟りを得たのではなく
前世の修行があったから、わずか6年の修行、35歳
で悟れたのだ、とする考え方。
大乗仏教の特色は、過去世をことさら強調することだ。
その代表格が「法華経」。我が家の宗旨で、やや我田引水で申し訳ないが
「如来寿量品」(にょらいじゅりょうほん)というお経文があって、
ここで釈迦は自己の過去世を明かす。
そのお経文は漢文調の読みなので、ゴタ語に翻訳すると、
「わてがな。悟りを得たのは、この世で6年の修行の後に
得たと思うてはりますやろ? それが、ちゃいまんねん。
ほんまはな、ごっつぅ昔に、もう悟ってましてん。
ただな。皆さん方に、悟りへの修行方法を見てもらおう
思うて、デモンストレーションしましてん。
まああれが修行方法やし、マネしてみなさんも、がんばりよし。
ほな、さいなら。」
これが、如来がその寿命を明かしたというくだりです。
これは五百塵点劫(ごひゃくじんてんごう)という太古に
悟りを得て、衆生の救済に当たっていたといいます。
1劫という長さは、天女が1000年に1回、天から降りてきて
羽衣で岩を撫でます。その岩が摩擦で削られ、ついになくなる
時が来れば、それを1劫と呼ぶらしいです。
地球が誕生して45億年とすれば、多分、それより時間がかかります。
オマケして地球1コの寿命=1劫
とすれば、3劫で、宇宙1コの寿命
まあ、この大宇宙の歴史なんて、たかが130憶年ですが
五百千万億那由他阿僧祇劫というわけのわからない遠い昔。
その昔に悟りを得ていた・・・らしい。
まあ「過去宗」 というのはこのチョー大昔の話を信じるかどうか、
いや、ゴタにしてみれば、そんなこたあ、どっちでもいい。
そんな大昔でなくてもいい。「あなたは、前世を信じる?」
このレベルで十分でございますよ。
前世と過去の因縁を信じることができたらいいと思います。
そして、心の修行ができたら、もう仏教検定1級(そんなものないけど)
尚、タイトルの「過去宗」というのは、本門法華宗の十二宗妙名のひとつ
です。5百塵点劫という大過去の如来の悟りりを信じるかどうか、といった
宗旨です。
ゴタの出した答は、せめて前世を信じましょう。
500×千×万×億×那由他阿僧祇劫を信じるまえに、先に
3000塵点劫を、いやその前に、この宇宙での前世をまず信じましょ。
たった100年前でいいですから、あなたの前世を信じましょ。
何?ゴリラだった? それはどうも失礼。
逆行催眠術で前世の記憶が出ることがあるらしいのですが、
まだよくわかっていないようです。
語学に興味のあるゴタは自分の前世は、「もしかしたらオランダおいね」
かな、とか思ったりして、「オランダ語四週間」という本を眺めているが
オランダ語は読めない。残念ながら、前世はオランダ語とも、
シーボルトとも無縁のようでありうます。
楠本いねをご存じですか?丘みつ子が演じたドラマで「オランダおいね」
がありました。シーボルトの娘として生まれ、日本で女医をした人です。