ジャガンの旅 第2章 6
- カテゴリ:自作小説
- 2020/03/26 09:31:12
6
エレオノール枢機卿は演説する。
「そもそも機械公国の教義を正しく理解している者はこの中にどれだけいる?
我が国は魔力がない人間の国だ。
かって創始者アルバートは科学で国を作り上げた。
科学を崇拝の対象にしたのだ。
それゆえこの国は急激な発展を遂げる。
蒸気機関。歯車。多くの機械を生み出し国を豊かにした。
それ自体はいいことだ。貧富の差を生み出しても機械公国にとっては恩恵があったのだろう。だから皇帝パウルが魔王討伐を提案しても支持したのだろう・・・
木々やそこでそれる黒い石は蒸気機関の燃料になるからな」
エリカが使用人と一緒に大きなガラス容器と蝋燭とネズミと黒い石を持ってきた。
「だがな、長い目で見れば皇帝パウルの行為は自らの首を絞める行為なのだ。
ガラス容器とネズミ、気を利かせて黒い石も持ってきてくれたか・・・
あと蝋燭を持ってきてもらった。
見るがいい」
エレオノール枢機卿は蝋燭に火を付けるとガラス容器にネズミと一緒に入れて蓋をした。
数分で蝋燭は消えてネズミも死ぬ。
「どうだ?これがこの機械公国の行いの結果なのだ」
富裕層の一人が言う。
「それは蝋燭であって黒い石ではない」
エレオノール枢機卿は同じ実験を黒い石で行った。
ネズミは数秒で死んだ。
「物が燃えるも生き物が生きるのも空中の何かを消費しているようだ。
そして、それは木々がそれを生産しているのだ。
グルドゥム城は木々にあふれる場所だったようだが・・・
我々は物を燃やすだけでなく呼吸するにもその費用払わず世話になってきたということだ。
これから攻め入るのはグルドゥム城に居る皇帝パウルだ」
「そもそも機械公国の教義を正しく理解している者はこの中にどれだけいる?
我が国は魔力がない人間の国だ。
かって創始者アルバートは科学で国を作り上げた。
科学を崇拝の対象にしたのだ。
それゆえこの国は急激な発展を遂げる。
蒸気機関。歯車。多くの機械を生み出し国を豊かにした。
それ自体はいいことだ。貧富の差を生み出しても機械公国にとっては恩恵があったのだろう。だから皇帝パウルが魔王討伐を提案しても支持したのだろう・・・
木々やそこでそれる黒い石は蒸気機関の燃料になるからな」
エリカが使用人と一緒に大きなガラス容器と蝋燭とネズミと黒い石を持ってきた。
「だがな、長い目で見れば皇帝パウルの行為は自らの首を絞める行為なのだ。
ガラス容器とネズミ、気を利かせて黒い石も持ってきてくれたか・・・
あと蝋燭を持ってきてもらった。
見るがいい」
エレオノール枢機卿は蝋燭に火を付けるとガラス容器にネズミと一緒に入れて蓋をした。
数分で蝋燭は消えてネズミも死ぬ。
「どうだ?これがこの機械公国の行いの結果なのだ」
富裕層の一人が言う。
「それは蝋燭であって黒い石ではない」
エレオノール枢機卿は同じ実験を黒い石で行った。
ネズミは数秒で死んだ。
「物が燃えるも生き物が生きるのも空中の何かを消費しているようだ。
そして、それは木々がそれを生産しているのだ。
グルドゥム城は木々にあふれる場所だったようだが・・・
我々は物を燃やすだけでなく呼吸するにもその費用払わず世話になってきたということだ。
これから攻め入るのはグルドゥム城に居る皇帝パウルだ」
7
ちょっと「スチームパンク」と「黒人が奴隷だった時代の映画」を思い浮かべたよ。
ネズミの事も、医者や栄養士の学校では実験用に沢山使う。。。
色んな犠牲の上に生きているのに
おかげさま という気持ちを忘れたら
おしまいね。。。
エリカとシルバが頑張ってるね(*^^*)♪