75番: さすらいの青春③フランス語1組
- カテゴリ:日記
- 2020/03/22 16:11:27
さすらいの青春」(アラン・フルニエ)
3月22日(日)
さすらいの青春 ③
Nous habitions les bâtiments du Cours Supérieur de Sainte-Agathe.
Mon père, que j'appelais M. Seurel, comme les autres élèves, y dirigeait à la fois le
Cours Supérieur, où l'on préparait le brevet d'instituteur, et le Cours Moyen.
Ma mère faisait la petite classe.
訳
私たちはこのサントアガットの上級クラスの建物に住んでいた。
父のことは他の生徒たちと同じように、私はスーレル先生と呼んでいましたが
父はここで教員(取得準備の)上級コースと同時に中級コースを教えていた。
母は小さな子のクラスを受け持っていた。
【単語】
bâtiments < bâtiment (m)建物、 建築物
habitions < habiter (自動詞) 住む habitionsは半過去形(~していた)
なので「住んでいた」
appelais < appeler (他動詞) 呼ぶ appelaisは半過去形(~していた)
なので「呼んでいた」
dirigeait < diriger (他動詞) 指揮する、 指導する
à la fois 同時に
y = à + 名詞 ここでは à + サントアガットの学校
brevet (m)免許状 le brevet d'instituteur 教員免許
【半過去形について】
半分だけ過去、というわけではありません。間違いなく過去の描写です。
英語で言うと、過去進行形に似ています。少し違うのは、過去の進行だけでなく
過去の習慣、状態、回想など、過去の情景を描写する形です。
このあと説明する予定の複合過去形は過去の一時点を述べるのに対比できます。
例えば、服を着る、と言えば一時点だけの行為で、服を着ている、といえば状態です。
これが過去になると、「服を着た」という過去の一時点と、「服を着ていた」という
過去の情景との2通りの過去表現ができます。
この前者=「した」が複合過去。後者=「~していた。~の状態だった」というときに
半過去形を用いることになります。
ですからこの「半過去形」は、線過去ともよばれています。
対して「複合過去形」は、点過去ともよばれています。
日本語よりも、過去に対して区分をはっきりさせる言葉です。
半過去形は、現在形の一人称複数形の語幹につぎの語尾をつけて作ります。
je ~ais nous ~ ions
エ イオン
tu ~ais vous ~ iez
エ イエ
il ~ait ils ~ aient
エ エ
【 appeler(やや不規則動詞)の現在活用 】
単数人称と三人称複数でl が重なり、 ll となります。
j'appelle nous applons
ジャペール ヌーザプロン
tu appelles vous appelez
トゥ アペル ヴーザプレ
il appelle ils appellent
イラペル イルザペール