Nicotto Town



惑星キチェケ 8


 ヤドカリは分析に優れていた。
政治家の立場では発言できないことを代わりに代弁することに選ばれたらしい。
ギョロメは世界を細かく計算しその先を見る先見性で世界を束ねようとしていた。
アクドイカオは相手を見抜き党の候補として手足とする能力が優れていたがたまに作った手駒に裏切られることが玉に傷のようだった。
政治や外交の分析をヤドカリがやって市民として発信するのだ。

『多くの人が地政学を知らないらしい。
もし、東カンテロが無いならルアルは西カンテロやイコノモスと直接軍事的衝突することになる。
まあ、首脳の無知で今は手遅れだが、本来東カンテロも西カンテロも戦争をしたくはないのだ。血縁もいるであろう者同士戦いたくないはずルアルのためにタイヤールのために、西カンテロと戦ってくれというのはあまりに勝手すぎるであろう。国家分断されないとわからない苦しみもあるのだ。
ただ、ルアル首脳はあまりに無知だから言うが東カンテロが無ければ西カンテロを攻撃したくてもそう簡単にはいかない。
軍事を外交の手段としてみるには西カンテロは必要不可欠なのだ。
覇権国タイヤールにとって西カンテロを仮想敵国としたとき東カンテロは前線、ルアルは兵站なのだ。
どんなに装備が優れていても地政学のほうが優先なのだ。
仮に、東カンテロが敵対していなければ垂直離着機もルアルから東カンテロへの軍備の強襲輸送ができるのだが。東カンテロが敵対しているから意味が無い。
タイヤールと軍事同盟している東カンテロだが西カンテロへの軍事行動には何かに付け邪魔をするであろう。密告や実質的軍事行動の動作の遅れなど。
拉致の問題などあるから功績として急ぎたいルアル首脳でも単独では何もできず唯一やっている東カンテロを煽るはすべてにおいて逆効果。
タイヤールとしても単独で西カンテロを焼け野原にもできるが地上部隊など無ければ制圧は不可能な上もしわずかでも西カンテロが攻撃を受けたら反撃としてルアルのすべての原発がミサイルの攻撃対象になる。
先に攻撃した方が悪である。だからタイヤールも西カンテロも先手は打たない。
原発は攻撃されても政府に責任追及する傾向があるから効果的なのだ。当たらずとも狙うだけでも良いし、防衛ミサイルより相手の攻撃ミサイルの方が圧倒的に多い。
攻撃を受ける可能性があるのに原発を設置設置するのはあまりに愚かなのだ。
タイヤール首脳が西カンテロと平和条約を結ぶのはルアルの悪政で他に方法がなかったのだ。
金の出せるうちは仲良くしたタイヤール首脳はルアル首脳を能力として信用してないため、その後はルアル野党とコネクションを築き始めた。
ルアル首脳はもうゲームオーバーだ』
ネットであくまで市民の立場であちこちに投稿した。




Copyright © 2024 SMILE-LAB Co., Ltd. All Rights Reserved.