28: ゴタの仏教日記③
- カテゴリ:日記
- 2020/03/02 22:47:36
3月3日(月)あ、まだ3月2日 ゴタの仏教日記
仏教と佛教、どう違うでしょうか?
仏 のほうは 人偏にム。人でござる、ということになります。
一方、佛のほうは、人に非ず、ということになります。
ブッダ在世のころは、市民の人はゴータマさんと呼び掛けていました。
人だったわけで、ブッダの教えも、今でいうところの、「倫理」
のようなものを説いていました。
ブッダ入滅後、状況は変わってきまして、だんだん神格化されました。
教団は教義をめぐって分裂しはじめ、大衆部と上座部に分かれ、
そして時代がくだると、さらに分裂していきました。
そして教えは、いよいよ難解なものになっていきました。
ストゥーパができて、ブッダを偲び、巡礼者たちが参拝に訪れると、
ストゥーパを管理し預かる一団は、巡礼者たちにブッダの法を説こうとして、
新しい、経典を編纂します。これが大乗佛経典です。
ブッダは、如来になりました。もう人間ではありません。
眉間白毫相から光を放つ如来は、巨大ロボットみたいになりました。
仏教は佛教になったのです。
まあ、簡単に言えば、初期仏教(とその流れの南伝仏教。小乗ともいわれる)
は、仏教でして、経典も理解しやすい(実行は大変だろうが、理解はできる)
対して、大乗仏教は、漢文なので、理解不能。読経されると、呪文のように
感じられて、不思議なパワーを得たような気になる。
まとめてみましょう。
原始仏教:釈迦在世~教団分裂まで
経典は理解しやすい。
だれでも、ブッダになれる
ただし、実行は大変である
大乗仏教:釈迦は、釈迦如来になりました。
歴劫修行(何度も生まれ変わって修行して如来になる)
つまり、この世においてはなれない。
そのかわり、庶民の望む現世ご利益がいただける
そして仏教が原始仏教で
佛教が大乗仏教ということになります。
日本には、幸か不幸か、大乗仏教が伝わりました。