Nicotto Town



父の入院


父が入院している。
11月の終わりの土曜日に自転車に乗っていて、バイクとぶつかったらしい。
母から「お父さんがバイクとぶつかったけど、たいしたことないから今日中に帰れると思う」と連絡が来た。
しばらくして仕事が終わったので電話すると「首の骨が一つ折れているから転院するって。今移動中」という。
「どっちにしても、まだ来ないで。命に別状はないし、麻痺もないみたいだし、ICUにいるから面会もできない。月曜から検査をして、手術したほうがいいか決めるらしいから」と言われ、週末は待機。
木曜日に手術することになった。

ちょうど仕事が休みの日だったので、病院に行こうとするが、電車のダイヤが大乱れ。
2時から手術だというのに、到着予定は2時10分。
手術前に会うことはできないのか、と思いつつ急いでいくも、着いたのは2時5分。
だが前の手術が遅れていたため、手術開始は30分遅れていた。
ICUから出て手術室に運ばれるまで付き添うことができたのはいいが、この病院、手術室の前にはベンチもないのだ。
手術中にこんなところでおろおろしてほしくないらしく、ベンチどころかしゅじゅつしつの階は廊下すら殆どない。
母は1階の待合室で待つといっていたが、私は外に出た。
病院から10分ほど歩くと、私の通った大学があるのだ。

大学は新しい建物も建っていたが、ほとんどは昔と変わらなかった。
学館が新しくなったのは知っていたが、汚くてションベン臭かった階段が美しくて機能的で、でも夜間出入り禁止になっているのを見ると時代が変わったんだなあと思った。
昔は朝部室に入ると、飲んだくれて雑魚寝する男子部員がいたものだ。
武道系の部室は他より広くて、布団が何枚も隅に積み上げてあった。
今、合気道部は5人しかいないらしい。

町並みは以前と変わらなかったが、店はほとんど全取り換え。
それでも近辺のほかの駅と異なり、この駅だけは区画整理も、駅舎の改造もなく、元のままのたたずまいを保っている。

病院に戻ってしばらくすると、予定通り4時間で手術が終わった。
手術室から戻るとき、すでに父にはおぼろげながら意識があった。
今の麻酔技術はすごい。
10分も待たないで面会可能になり、クリスチャンの父のために感謝のお祈りをした。

それから日曜、木曜と実家に戻って換気扇の掃除だのミシンやエアコンの整備だの、年賀状書きだのをしつつ見舞いに行く。
認知症は進んだ気がするが、外傷はどんどん治ってきた。

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2019/12/27 06:43
レガオさん
ありがとうございます。
父はたくさんの見舞いに喜んでいるみたいです。
正月も入院しているみたいですが、家族そろって見舞いに行きたいと思っています。
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2019/12/20 23:08
どうぞお大事にされてください。
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2019/12/18 21:53
わかばさん
コメントありがとうございます。
父は認知症が進んでいましたが出かけるのが好きで、毎日出かけては日付を間違えてがっかりしながら帰ってくることが増えていました。
たくさんの見舞いの方々に囲まれて笑っている父が、今を試練の時でなく、収穫の時と感じてくれればいいなと思います。
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2019/12/15 23:45
災難でしたね>_<
お父様お母様も大変でしょうが、グリコさんもご無理なさらず。
一日も早いご快復と退院をお祈りしています(-人-)



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