Nicotto Town


きいてニコタリーナ


5枚のレースモチーフ(レベル:初心者)

朝晩は冷え込むようになってきましたね。

さて、台風が通り過ぎてみたら一番ダメージが大きかった福島ですが、

そんな非常に強い台風が迫る中、わたしたち家族はそろって埼玉におりました。

事前情報によれば一番被害を受ける可能性が高い関東地方に、

台風上陸の一日前から。

金曜日(バイトはお休み)、叩き起こされていきなり出発を告げられた時は

正気か、と思ったものです。結果的に正解でしたが。

というのも叔父、父の弟が亡くなったのです。まだ六十そこそこ。

わたしたち家族は、確実に葬儀に出席するために、11日に関東へ向かいました。

12日はもう交通もマヒして動けないだろうからと、早めの出発。

実際12日は電車も何もかも動かず、周囲の飲食店もほぼお休みだったので、

コンビニで買いこんでおいた食料を食べながら、ホテルに缶詰でした。

ホテルは頑丈な鉄筋で部屋は2階で、家より安全を感じましたが、

暇すぎて、無駄にかぎ針でレースモチーフを編みまくってました。

しかしその甲斐あって、無事に叔父を送ることができました。

生きている叔父に会ったのはもうずいぶん前で、

久々にお棺の中のお顔を見ると、さすがに記憶よりだいぶやつれて、

腎臓が悪い人特有のどす黒い顔色をしていました。

でも最初に思ったのは、亡くなった祖父によく似ている、ということでした。

父の顔にも似ている気がしました。父に似ていると思ったのは初めてでした。

父に似ているということは、わたしにも似ているのでしょう。

わたしは、なんとなくいつかの自分の死に顔が想像できる気さえしました。

数年に一度、法事などで会う程度の叔父だったので、

それほど切実な悲しみはないつもりでしたが、

叔父の奥さん、叔母が最後のお別れで声を詰まらせる様子や、

父が珍しく目頭を押さえてハンカチを取り出す様子を見ていたら、

わたしもだいぶもらい泣きしてしまいました。

わたしに配偶者はなく、今後も持つ予定はないですが、

妹や弟が自分より先に死んだらと思うと気が狂いそうになります。

そういう思いをリアルに想像できるだけ、

わたしも多少は大人になったのかもしれません。

うちの妹と弟は葬儀には間に合わなかったのですが、

午後には叔父夫婦の家に駆けつけて、

(天候が回復したとはいえ、午前中は電車が動かなかったので)

位牌の前で手を合わせました。

実家を離れて暮らしていて、叔母や親戚の前に顔を出すのも久々だったので、

特に弟はずいぶん大人になったと驚かれていました。



実家はだいぶ古いので、

帰ってきて屋根がなくなってたらどうしようと若干不安でしたが、

家周りは特に被害はありませんでした。

ただ夜遅かったので、次の日のバイトはきつかったのと、

休んだ13日の代わりに別の日の出勤を命じられました。

パートに忌引きなんてものはないのです。

おみやげ買わなくてもよかったかな…。




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