京都アニメーションの輝き
- カテゴリ:映画
- 2019/10/04 21:19:07
今年7月18日午前に発生した放火殺人事件が起こるまで、
京都アニメーションの存在を知らなかった。
昼休みに事件を伝える報道を会社のテレビ映像で見た時も、
ビル火災のひとつでしかなかった。
続報に接するうちに世界的にも有名なアニメ制作会社らしいとわかり、
報道画面でファンの人々が涙ながらに語る姿に、
どんな作品を作っていたのか興味を持ったものの、積極的には探さないでいた。
ある日、ニコタのブログで具体的に作品名を挙げて、
期間限定での映画上映があることを知った。
どうせこの地では上映する映画館などないだろうと、
期待もせずに検索すると一ヵ所だけあった。9月6日から3週間だけ。
気になりつつもなかなか時間が取れず、
気がつくと9月が終わろうとしていた。
PCが使えないこともあり、せっかくの機会だったのに縁がなかったか。
と、PC復帰後検索してみるとまだ上映している。
「ヴァイオレット・エヴァーガーデン外伝」
アニメというには美しい、美しすぎる映像。
光の移ろい、反射、ゆらぎ・・
草木、花、水、涙の匂いさえ漂っているように感じさせるこの輝き。
改めて、若い才能が多く犠牲になったことを悼みます。
テイラー とっても無邪気でかわいいです^^
エイミーが依頼した手紙に何と書いてあるのか、本当の思いとは・・・
とても期待しただけに、ありふれた言葉にちょっと拍子抜け。
物語の展開と結末は、昔からある童話の域からでていないので、
奇跡の物語というにはちょっと物足りなさを感じました。
ただ、絵が美しい。 ジブリを凌ぐ素晴らしさでした。
色紙? 映画館によって違うのかしら、何ももらえなかったです(T0T)
例えば、この外伝で物語の軸を成しているのは、
エイミーとテイラーです。
エイミーとテイラーが物語の主役なのです。
そして、ヴァイオレット・エヴァーガーデンは、
彼女たちの人生のターニング・ポイントで、
とても大きな役割を果たす、しかし、どこまでも脇役なのです。
ですが、彼女の存在と彼女が書く手紙は、
それまでの人間関係を変える触媒となって、
人々を新しい形でつないでいく役割を果たします。
彼女自身は、意図的に何かを変えようとしているわけではないのですが、
しかし、機械のような、ドールのような忠実さで、
お客さまの本当の思いを言葉にする、手紙にすることよって、
手紙を依頼した本人と受け取る相手の双方に変化が起こり、
それが、小さいけれど、素晴らしい奇跡を生む。
そういう構造になっている物語だと思うのです。
いかがでしたか?
記念の色紙いただきました。