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シン・ドラマ汁


いだてん~東京オリムピック噺~ 感想文

いだてん~東京オリムピック噺~ 第35回「民族の祭典」
NHK 日曜夜8時~
▼陸上のりく
今回は、前半はIOCの投票で東京オリンピックの開催が決定した話、
後半はベルリンオリンピックが始まり、マラソンで日本人選手として出場した
朝鮮人選手が優勝したお話でした。
今回はマラソンの話とあって、東京に出て来た四三が目立ってましたね。
そして結果から言いますと、シマは出てきませんでした。
播磨屋に普通に現れた時から、あ、これは娘の方だなと分かってしまいましたね。
やはりシマは死んでしまったのか…。
四三が連れて行った弟子の小松、どうやらシマの娘のりくに恋心が生じたようです。
確かりくがごりんの母なので、もし小松と結婚するのなら、小松がごりんの父ということに
なりますが、日本はこれから第二次世界大戦を控えており、小松の年頃の男性は
かなり早い段階に徴兵されそうなので、まだどうなるかは分かりませんね。

▼東京五輪決定
ベルリンで開かれたIOC総会で、次のオリンピックの候補地の選挙が実施されました。
昔は決まるのが遅かったんですね。
来年の東京オリンピックの開催が決まったのが確か2003年、開催年の7年前でした。
それから用意しても結構ギリギリな感じですが、当時は4年しかなかったということになります。
総会には腰に爆弾を抱えた嘉納が満を持して参加。
すでにIOC委員の中では一番の古株となっていたそうですね。
顔も広く、あの通りカリスマ性も抜群、ヘタクソな英語もかえって親近感を湧かせ、
アジア初のオリンピックの重要性を簡潔な言葉で力説、大差をつけヘルシンキに勝ちました。
しかし裏ではヒトラーが東京招致を応援し、日本に恩を売ったと言われ、
嘉納に同行していた田畑は、喜びもそこそこに何だか萎えてしまいます。
そんなことを知らない本国の日本人たちは、東京五輪決定に浮かれ、
三日三晩騒ぎ続け、花火まで打ち上がったと言いますから、その喜びようたるや凄まじいですね。
今回の東京五輪が決まった時、確かにマスコミは騒いでましたが、
私の周囲ではそんなに喜んでる人っていなかったような…w
やはり広島ですと東京より韓国の方が近いくらいですから、
あまり自分の国でオリンピックが開かれるという気分ではないのかもしれません。
地元で開かれるのだとしたら、それはそれで面倒ですけどねw
しかしこの五輪、戦局の悪化で結局開催されなかったことを知っている身としては、
喜び勇む人々を見ると複雑な気持ちになりますよね。

▼ベルリンオリンピック
ベルリンオリンピックが始まり、日本は早速三段跳びで金メダルを獲得しますが、
再び水泳の総監督として選手村に滞在する田畑は、ロサンゼルスの時と打って変わって暗い顔。
オリンピックをプロパガンダとして徹底的に利用することを決めたヒトラーの意思を受け、
随所にナチス色の濃いオリンピックとなっており、
日本人選手団はトラブルを避けるためか他国の選手団から隔離され、
選手村にはナチスの腕章をつけた軍人がうろうろしており、通訳として起用されたユダヤ人は、
ナチスの顔色を伺い常にびくびく、そんな緊張感を感じることができないのか、
日本人選手たちの間では「ハイルヒトラー」が流行語となっておりました。
人種差別という社会問題があったとはいえ、天国のようだったロサンゼルスの選手村に比べると、
田畑はどうしても息が詰まってしまったのでしょう。
そんな時、マラソンの競技が開かれ、炎天下で棄権する選手が続出する中、
日本人選手として出場した朝鮮人の孫選手が金メダルを獲得します。
マラソンで日章旗が一番高いところに掲げられるという、四三の悲願が実現したわけですが、
出場した選手の気持ちを考えると、素直に喜べませんね。
この実にデリケートな逸話を、がっつりストーリーに盛り込んだのは、
クドカンらしいと言わざるを得ません。

▼前畑がんばれ
これはNHKの河西アナウンサーが、ベルリンオリンピックのラジオ中継で、
前畑が金メダルを獲得した試合で連呼した名ゼリフですね。
作品とかにはなってないと思います。
確かこの放送で「がんばる」という言葉が日本中に浸透したという逸話を聞いたことがありますが、
嘘が本当かはよくわかりませんw




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